Twitterを見ていると、このごろ CITIZEN の プロマスター「MARINEシリーズ」の広告が出てきていました。
青い時計は持ったことがないのでかっこいいなと思っていました。
すると、楽天で自分の希望にあう時計が売っているじゃないですか!!
①青いダイアル
②巨大なリューズカバーがついている
③知らないメーカーでない
④安価
の4点にぴったりでした。
リューズカバーは、本来のリューズに更にねじ込み式のカーバー等をつけることによって、防水性を高めたダイバーウォッチの特殊装備。
この4つの要求を満たした時計がこれです。
TECHNOS TMG513
TECHNOS と聞いて RADO とともに 平和堂貿易の名前 を思い浮かべる人は、そうとうな年配ということになるでしょう。
70年代に、テレビのクイズ番組の賞品紹介で、「平和堂貿易からスイスの高級腕時計、テクノスをペアで」というフレーズをサブリミナルのように聞かされて育った人も多いと思います。
テクノス社とは
1900年、時計技術者であったメルヒオール・グンツィンガーがスイスのジュラ山岳地方のウェルシェロールに時計工房を開発したのがテクノスの始まり。
徹底した時計へのこだわりと卓越した技術力が、時計コレクター達から絶賛されるようになった。
テクノスとはギリシャ語の「テクネー(技術)」にちなんで名付けられたもので、その名の通り技術を基本理念とした時計作りで、数々の傑作を世に送り出した。
現在の販売拠点ブラジルでは1956年から輸入が始まり、1970年代には輸入元がテクノスブランドを取得してブラジル国内で腕時計の生産を開始した。このテクノス・ダ・アマゾニア社(TECHNOS DA AMAZONIA IND. E COM. LTDA.)は、現在では年間100万個以上の腕時計を生産するブラジル最大の時計メーカーとなっている。2001年からは、ブラジル国外への輸出を開始。
日本では1952年に件の平和堂貿易が総代理店契約を結び販売していた。
現在では、一番高価な時計でも定価で38,000円程度と、大衆向けの時計に特化した販売を行っている。
TECHNOS TMG513 の スペック
ムーブメント:MIYOTA 2115
長野県の御代田町で生産される MIYOTA のムーブメントです。MIYOTA は CITIZEN のグループ企業(だった?現在シチズンファインデバイス株式会社 となっているがブランド名は残っているようです)。
防水:20気圧防水
ケース素材:オールステンレス
ツインロックインナー回転ベゼル
さっそく重いステンレスベルトからウレタンベルトに変えました
TECHNOS SWISS のロゴがあるものと無いものがあります(現在では SWISS の表示は外されている模様)。
TMG513 は、2008年ごろ発売されたもので、現在は生産されていません。
リューズカバーが巨大ですが、特に腕に当たることはありません。2時方向のリューズは、インナー回転ベゼル用。
巨大リューズカバーと言えば、上には上がいるもので、BUSHIPS WATCH -ブシップウオッチ
BUSHIPS とは Bureau of Ships の略で艦艇局を意味。WW2時代に結成された米海軍特殊部隊 UDT(Underwater Demolition Team) の隊員向けに開発&配給された特殊防水腕時計を指す。
1940年代から50年代にハミルトン社とエルジン社が製作し軍に納品していた、特殊任務遂行の為に創られた腕時計。当時の技術で300フィート(91.44m)の防水性能があったといわれている。
TECHNOS の TMG513 も、おそらくこの時計にインスパイアされたんじゃないでしょうか。