八王子、東京富士美術館で開催されている、「世界遺産 大シルクロード展」に行ってきました。
本展覧会は、中国の洛陽、西安、蘭州、敦煌、新疆地域など各地の主要な博物館、研究機関の所蔵する文物の中から、シルクロードの名宝を紹介するという内容でした。世界遺産認定後、中国国外で初めて行われる大規模なシルクロードの展覧会だそうです。
東京富士美術館は、2021年7月の写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き」以来です。
スバル R1 で行きました。東京でコペンを乗り回すのはいつになるのでしょうか?
創価大学を中心据える小高い丘の上にある立派な美術館です。
残念ながら、写真撮影は不可だったので、内容の写真紹介はできません。
平日だというのに、ジジババでいっぱいでした(平日だからか)。
それが、ひとがキャプションを読みながらじっくり見ようとしているのに、後ろからぐいぐい圧力をかけてくるような輩が多くて、「それじゃあ」と、先に譲ると、今度は展示物の前で話し込んで一向に進もうとしないという傍若無人ぶり(会場の各所に「館内での会話はご遠慮ください」のプラカードを持った係員が立っていたので、美術館側でも困っているのでしょう)。
これだけ、社会性がないのでは、政府に騙されて、内容も定かでない(むしろ有毒な)ワクチンをタダだからと言って我先に打つ訳だなと改めて納得しました。
おまけにマスク率100%でした。まあ、呼気からシェディングのもとになる「エキソソーム(Exosome)」が伝播するとの説もあるので、マスクかけて置いてもらった方がいくらかましになるかもしれませんね。
唯一写真撮影が許されていたのが、敦煌莫高窟の壁画の再現模型でした。ベタな写真で、でっこみ引っ込みが無いのがちょっと残念でした。
あと、展示物の多くが新疆ウイグル自治区出土のものだったので、「日中平和友好条約45周年」とうたっている割には、「それ、中国共産党のものじゃないじゃん!!」と突っ込みを入れたくなりました。
展示のテーマが
「民族往来の舞台~胡人の活動とオアシスの遺宝~」
「東西文明の融合~響き合う漢と胡の輝き~」
「仏教東漸の遥かな旅~眠りから覚めた経典と祈りの造形~」の順番で展示されていたのですが、何か散発的で、時代とその発展の過程がよく理解できませんでした。
あと、ガンダーラ美術のような仏像彫刻の展示を期待していたのですが、数が少なったのが残念でした。
このあと常設展示と同時開催の「西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで」を見ました。撮影OKでした。
ウィリアム・ターナー
フランス・ハルス
ホーファールト・フリンク(レンブラントの助手)
モネ、マネ、ルノワール、セザンヌなど印象派の絵もあったのですが、イギリスやオランダ絵画の静謐さや緻密さの前には、小学生の絵のようでした。
だた、この画家を新たに発見できたの良かったです。
ローレンス・アルマ=タデマ(Lawrence Alma-Tadema, 1836年1月8日 - 1912年6月25日)
イギリス、ヴィクトリア朝時代の画家。古代ローマ、古代ギリシア、古代エジプトなどの歴史をテーマにした写実的な絵を数多く残しているそうです。
アトリエや展示室で、目利きに作品を見せる古代ローマの画家や彫刻家というテーマが、初期の作品の重要な位置を占めているそうで、この作品でも、画面右の男が描いた絵に、批評を与える人たちを描いている。なんでそんなものをテーマとしたんでしょうかね?
さらに、前回来館の時も展示してあった、レオナルド・ダ・ヴィンチによるものとされる《タヴォラ・ドーリア(ドーリア家の板絵)》
現フィレンツェ市庁舎であるパラッツォ・ヴェッキオの大評議会広間(通称「五百人大広間」)の壁面に描かれる予定だった戦勝画。
レオナルド・ダ・ヴィンチによる「アンギアーリの戦い」は、その壁画のひとつで、大壁面に激烈な闘争が描かれる予定が、未完のまま終了(またまた新たな手法に挑戦して絵が溶けてしまったそうです)。しかも後年には別の壁画で覆われてしまったとのこと。
《タヴォラ・ドーリア》は、壁画の中心部を描いた板絵で、往時の姿を今に伝える最も重要な史料とされている。
その軍旗争奪場面が立体化されていてわかりやすい。
こちらは、同じ広間に描かれるはずだった、ミケランジェロの《カッシナの戦い》の原寸大下絵に基づく模写。こちらも未完のまま、のちに壊されてしまったそうです。
帰りは八王子の「道の駅 滝山」に寄りました。