19日に届いた楽天 kobo touch のファーストインプレッションです。
朝9時半に届いたんですが。日本で一番早く手にした人間かと思ったら、インターネットで8時に届いたという人がいましたね。残念。
でも、ほんとかなぁ。Twitter見たら9時代の書き込みが一番早いものでしたよ。大体8時から配達に来るクロネコさんなんて、非常識って怒られますよね。まあ、そんなことはどうでもいいや。
さて、インプレッションですが、楽天ショップのレビューでは、散々の評価のようです。
・未購入の方には絶対に勧めません。3千円ならいいけどね。5千円なんて高い。
・誰でもすぐ簡単に扱えるかのようにアピールして販売したのは大失敗。
・買うんじゃなかった。まだインストール出来ない。こんなの使えない。
・問い合わせても、1時間待たせ、担当者も対応出来ず。返品をするつもりであるが、こんな初歩的な対応も出来ない商品は、売るな!楽天への不信を強く持った。
・こんなに意欲がそがれたのも初めてです。操作性も悪いし、使う気がしません。
・何故ポイント還元キャンペーンまでして未完成な商品をばら撒いたのか意味不明。
等々
しかし
はっきり言って、7,980円 ( 実質上の出費は3,800円ぐらいだったのですが)の機器としてはすばらしいです。
楽天ショップのレビューで散々なのは、下記のような理由が主なのですが、そりゃ説明不足の楽天も悪いですが、オンラインの説明も読まない、インターネットで情報も集めないで、新しいものを使いこなそうなんて、はなからkoboを買うのは難しいのではないでしょうか。
これで楽天のデジタルブック事業が頓挫して、せっかく買ったkobo touch が無用の長物にならないことを祈るばかりです。
さらに、しかし、
これを予想せずに、セットアップCDや丁寧な取説などつけずに売った楽天は、危機管理上非常に問題があると言わざるを得ません。
では、実際の手順を含めて今回の問題点を。
・初期設定やPCへの管理ソフトのインストールがうまくいかない。
これは、みんな持っているPCの環境が千差万別なのだから致し方ないでしょう。Windowsの更新やマイクロソフトの純正officeをインストールするのと訳が違うのですから。たしかに、今までお仕着せのプレインストールPCしか使ったことしか無い人には相当困難な道だったと思います。その辺のサポートをできる限り事前に書き留めて別紙か何かで商品に添付していたら混乱少なかったと思います。
遅ればせながら楽天がヘルプを作ったようです。
http://kobo.faq.rakuten.ne.jp/app/home
私も初期設定で相当苦労しました。でも押してもだめなら引いて見なきゃだめなんです。そうすれば、ゴールは見えるのです。途中棄権した人多いようですね。棄権が予想されるのに出場してはいけません。
土佐礼子かっ!!
そこで、実際の手順です。
説明書には、「電源入れる」「インストールする」「セットアップする」「読みはじめることできる」とまるで、「~嘘つかない」のせりふみたいなことしか書いていません。
まずインターネットからソフトを落とす のですが、このアドレスがなんとGoogleでヒットしません。しょうがないから直接キーボードたたくわけですが、非常にめんどいし、このごろのブラウザは検索と判断してまたGoogle画面になったりしちゃうんです。
それに説明書のアドレスが、url:rakuten.kobosetup.comと書いてあるだけ(http://が省略されている)だから、素人にはこれに行き着けない人もいたんじゃないかと思います。
また、うまくいってソフトの在り処がわかっても、ダウンロード・インストールがウイルスソフトに阻まれた人もいたようです。こんなこと経験したこと無い人にとっては脅威ですよね。この辺は注意書きをインストールテキストに記載するのが、現在常識ですよね。
次に電源を入れる のですが、
実は、ここに大きな落とし穴が。電源スイッチには2通りの使い方があって、長押し(実際はスライドスウィッチだから長引きしなければ、単にスリープスィッチなのです)しなければならないのにその説明がありません。
かつ、LEDのパイロットランプがついていて、これが赤・青・緑と光るのですが、この意味もどこにも説明がありません。
つまり、電源が入ったのか、切れたのか、入ったらLEDランプがつくのかつかないのか、その辺判断かつかないまま、説明書にはPCとケーブルでつないでいる絵が描いてあるので、疑心暗鬼のまま、つないで見ますが、チャージ画面となってうんともすんともいいいません。PCの方をみると、koboをストレージとして認識していません。セットアップができないから、ドライバーがインストールされない、だからkoboをPCが認識しない、したがってkobo Desktop アプリがセットアップを始められないの堂々巡りとなるわけです。
そこで、やむなく説明書の(4)に書いてあるリセットを敢行します。裏面にある小さな穴に楊枝を挿してリセットすると、
今まで見たこともない画面、これぞkobo touchの起動画面が出てきました。(これはセットアップ後の起動画面で実際の画面とは異なります。)
kobo 起動
察するに正しい手順 は
1.まず、PCにつないでしばらくチャージします。確かに箱から開けた段階の画面は、Please Charge Your eReader となっています。
つまり、届いた段階ではバッテリーがすっからかんで、電源スイッチを入れても起動しなかったことが考えられます。
そういえばLEDのパイロットランプもそれ以後でてない「赤」だったような気がします。
それが、まがりなりにも数分間PCにつないでチャージされ、そしてリセットされたため正常に起動したのではないかと想像します。
これは、今後の研究と口コミ報告の蓄積にゆだねます。楽天さんよく研究するように!!。
そこで、今度こそ、もう一回USBケーブルでPCにつなぐと、あっさりセットアップを開始しました。
この途中で、楽天のIDとパスワードを入力する画面がでるのですが、マウスカーソルが利きません。
あれーっフリーズしたのかなと、ここでもう一度ピンチ。顔色無し。
ところが、何のことは無い、入力ダイアログにカーソルが表示されて無いだけで、キーボードから打ち込むと文字がちゃんと表示されていきます。人間あわてちゃいけません。押してもだめなら引いてみるのです。
ここで躓いてセットアップをあきらめた人もいたみたいです。あと、パスワードを半角で打ち込まなかったり、いくつものブービートラップが仕掛けられています。
セットアップが始まって、ほっとしました。ファームウエアの更新のようです。やっぱり事前調査のとおり2.0にアップしているようです。
セットアップが終わり、PCとの接続を解除すると、kobo本体のアップデートが始まります。これが結構時間かかりました。一応砂時計が動いているので、フリーズではないと確信し、安心して待ちます。そういえば、省電力のためか、はたまた、E-ink 電子ペーパーの宿命なのか、本体が反応しているのかフリーズしているのか判断の目安となる表示(LEDの点滅や画面のアイコンなど)があまりにも少ないのです。これは使用開始してからも感じるところです。
ファームウエアのアップデート画面になります。
2番目に「Mise à jour」フランス語ですね。さすがカナダの会社 。
・取扱説明書がペラペラでひどい
これ客観的事実としてはそのとおりです。でも、iPodだって、何も入ってないですよ。分厚い取説が入っているのは家電製品だけです。
問題は、セットアップについても、電源スィッチの使い方、パイロットランプ、画面表示の意味など細かい操作方法が理解できていないと、事態に対処できない状況があったということです。 操作方法については、先にヘルプをダウンロードするよう指示があったら良かったと思います。Windowsの操作方法とは別次元ですから。ヘルプはあるのですから、取説が無いのを製品そのものの評価にしては、坊主にくけりゃ論法になってしまいます。このヘルプは、PDFですからダウンロードしてkoboに入れておくと大変便利です。
・本体は操作し辛い、動きが遅い、感度が悪い、ページめくる時、黒に反転するのがイライラするなど
確かにタッチの反応に癖があります。これも、1時間もいじっていればすぐ慣れます。動きが遅いことについては、事前のインターネット口コミ評価で公知の事実です。黒の反転や残像だってE-ink 電子ペーパーの仕様ですから、そんな予備知識もなく、8千円もするもの気軽に買えたなという感じです。
実際、反応の鈍さなど、単に本を読むにはまったく苦になりません。実際の本のページめくるのにそんな早くページめくったら、紙で指切ってしまいますよ。
・無料書籍が少ない
プリインストールされる青空文庫が8冊しかなかったって怒っている人がいましたが、1万冊もどうやって1Gのメモリーに入れるのか普通に考えてみれば分かりますよね。
ただ、どうやって無料の青空文庫をライブラリーに読み込むかについては、WiFi経由のブックストアーの使い勝手は悪いし、購入代金1円となっていて、無料じゃないじゃんと突っ込みいれたくなるのは分かります。この辺、楽天さん、わざと顧客を怒らせようとしているのではないかと思われるような対応です。
解決策はkobo Desktop アプリ(最初にインストールするように指示されている書籍管理ソフト)からダウンロード(これは無料)することです。その後で、kobo touchと同期(usbケーブルをつなぐだけ)させれば1万冊でも2万冊でもお好きにどうぞ。