朝、いい声で鳴いている鳥発見 ヤマガラだそうです。
昨日、注文していた時計が届きました。お盆中だから遅くなるのかと思いましたが、なんと滋賀県の草津から注文した翌日に届きました。
時計はこの間買ったばかりなのにと思いますが、趣味だからしょうがないですね。買う前の下調べと、買ってからの蘊蓄語りで結構楽しめますから安い趣味です。
今回購入したのは、WIRED VD57-KCE0
WIRED は 2000年にセイコー(SEIKO)がスタートした、デフュージョンブランド(廉価普及版)。チープ SEIKO の ALBA の上位ブランドに位置し、若者向けのコンセプトで発売されています。ムーブメントは日本製ですが、ケーシングは中国で行っています。
この VD57-KCE0 の VD57 という中身はクロノグラフムーブメントで、かつて同じ型番で様々な色・形のものが発売されていました。
現在では、AGAT423~8 が後継機のようです(これも既に廃番の在庫処分のようです)。
そのバリエーションの中でも、いままで持っていなかったチタンモデルを探して買いました。
チタンが腕時計に用いられる理由の1つは、強度が鉄の約2倍、アルミニウムの約3倍で、海水に対してもプラチナ並みの耐腐食性が備わっているという時計には理想の金属だからです。
硬度はステンレスと同等ですが、比重に比較した硬度はステンレスよりチタンが勝っており、粘り気があり、しなりやすいという特性から、割れにくくステンレス製品よりも薄く作ることが可能で、「薄くて軽いのに、強い」という特性が優位性を持っています。
一方で、チタンは表面硬度が低くキズがつきやすいという欠点がありましたが、チタン素材の時計が登場してから50年が経過し、表面を硬化させる処理や加工(表面を窒化や炭化させる等)を行うことで表面硬度を向上させてきています。
もう一つの理由が、チタンはあらゆる金属の中でも特に軽く、ステンレスの60%ほどの重量しかない点です。腕をスムーズに動かせる、長時間装着していても腕が疲れにくいなど、ステンレスよりメリットがあります。
実際に計ってみたら
重いなあと普段感じている ROREX Sea-Dweller が、146G に対し
WIRED titanium は、72G と、ちょうど半分でした。
更に、私には金属アレルギーは無いようなのですが、 チタンは生体親和性にすぐれ、アレルギーが起きにくい(チタンは、空気に触れるとすぐに酸化して表面に強固な酸化被膜を作るため、汗やリンパ液に触れても溶けだすことがないためと言われている)とされています。また、骨と直接、強固に結合する性質を持っていることで、歯科や整形外科でもインプラントとして使用されています。
ただし、チタン鉱石からチタンを取り出すのに多くの作業工程と電気量が必要で、他の鉄鋼金属に比べると大幅にコストがかかってしまいステンレスと比べると、約10倍ほどの価格差があるため、安価なチタン時計には、ケースのみにチタンを用いたものがありますが、このWIRED は、ベルトまでオールチタンと奢っています。その証拠にベルトの裏にさりげなく「TITANIUM」の表記があります。
ルミブライトについては、文字盤の形状から、ついてないかと思っていたのですが、さすが SEIKO ちゃんと光ります。
同じ SEIKO の SBDL033 プロスペックス ソーラー と比べれば控えめですけど、十分に使えますね。