第44話
ラオーオーンの撃った弾はヨットの腕に当たります。あまりのことに痛みを堪えながら呆然とするヨットを見て、ラオーオーンは近隣の住民に助けを求め、家に帰ります。一部始終を聞いた姑はヨットの横暴な振る舞いに激怒。プラヨーンをはじめヨットの一族のものを集め、「ラオーオーンはうちの嫁。ラオーオーンを捨てた昔の夫にこれ以上屈辱を味わわされるのは我慢がならない。私には、息子が言い残したようにラオーオーンを守る勤めがある」ときっぱり宣言します。プラヨーンたちはヨットの不始末に心底失望しながらも、そこまでしてラオーオーンを取り戻そうとするヨットの気持ちを思うとやりきれなくなるのでした。
入院療養中のヨットのもとに、サックが現れます。てっきりプラヨーンが見舞いに来たとばかり思っていたヨットはサックの訪問に驚きますが、サックはヨットの行き過ぎた行為を静かに責めます。若いサックの言葉に激怒するヨットでしたが、「親類と思ってくれなくても結構」とサックに言われ、自分の行為が身内にとって恥ずべき行為だったことを改めて思い知らされるのでした。バンコクに戻ってきたドクターとともに、ラオーオーンは姑と叔母に旅立ちの報告をします。テープの残した財産はすべてイムに譲るというラオーオーンの言葉に、イムはラオーオーンがもうバンコクには戻ってこないつもりであることを知り、涙を流します。
退院したヨットはプラヨーンの屋敷に戻るのですが、屋敷は人手に渡った後でした。事情が分からず混乱するヨットは、友人のウィサーンのもとへ。「どういうことだ」とウィサーンに事情を問いただすヨットに、ウィサーンはそっけない態度をとります。「ラオーオーンを愛していたから」とこの期に及んでまで自分勝手な主張を繰り返すヨットに、ウィサーンは「友人だからこその忠告だ。もうお前を助けてやることは出来ない」と言います。さらにウィサーンの妻トーンヨットからラオーオーンとドクターがチェンマイへ行ってしまったことを聞かされ、愕然とするヨット。一方ラオーオーンとドクターはチェンマイでそっと結婚式を挙げ、人生の新たなスタートを切ろうとしていました。
トーンのいる娼館の主人が亡くなります。トーンは毎日客を取らされ、心身ともに疲れ果て、病に倒れていました。「今日はもう仕事できない」と訴えるトーンでしたが、無理やり客を取らされそうになります。そこへ昔からトーンを知っている用心棒が声をかけます。トーンを引きずるようにして無理やり控え室から連れ出したものの、トーンは本当に具合が悪く、息も絶え絶えです。以前の高級娼婦だった面影もすっかりなくなり、顔に傷まで負って醜くなったトーンを見て、用心棒は「トーン、お前をここから逃がしてやる」と言い出します。突然の言葉にトーンは困惑しますが、その目からは涙がこぼれていました。
傷を見せて同情を引こうとしても、もう誰も庇ってくれないのです。
ラオーオーンがとうとうドクターと結婚しましたね。人生に3人の夫を持った女、ということで、とうとう3番目の夫と幸せな生活を掴んだラオーオーン。まだ不安要素はありますが、どうかこのまま幸せのうちに人生を終えて欲しいものです。しかしヨットの往生際の悪さは、観てるほうの予想をはるかに超えていましたね。すべては自分が悪いのですが、まったくそんなことも省みず、「妻を愛してる」などと恥ずかしげもなく話すヨット。まさに自業自得です。そして久しぶりに登場したトーン。母と慕った娼館の女主人亡きあと、トーンがどのような人生を歩むのか。このままひっそりと朽ち果てるようにはとても思えないのですが。
ラオーオーンの撃った弾はヨットの腕に当たります。あまりのことに痛みを堪えながら呆然とするヨットを見て、ラオーオーンは近隣の住民に助けを求め、家に帰ります。一部始終を聞いた姑はヨットの横暴な振る舞いに激怒。プラヨーンをはじめヨットの一族のものを集め、「ラオーオーンはうちの嫁。ラオーオーンを捨てた昔の夫にこれ以上屈辱を味わわされるのは我慢がならない。私には、息子が言い残したようにラオーオーンを守る勤めがある」ときっぱり宣言します。プラヨーンたちはヨットの不始末に心底失望しながらも、そこまでしてラオーオーンを取り戻そうとするヨットの気持ちを思うとやりきれなくなるのでした。
入院療養中のヨットのもとに、サックが現れます。てっきりプラヨーンが見舞いに来たとばかり思っていたヨットはサックの訪問に驚きますが、サックはヨットの行き過ぎた行為を静かに責めます。若いサックの言葉に激怒するヨットでしたが、「親類と思ってくれなくても結構」とサックに言われ、自分の行為が身内にとって恥ずべき行為だったことを改めて思い知らされるのでした。バンコクに戻ってきたドクターとともに、ラオーオーンは姑と叔母に旅立ちの報告をします。テープの残した財産はすべてイムに譲るというラオーオーンの言葉に、イムはラオーオーンがもうバンコクには戻ってこないつもりであることを知り、涙を流します。
退院したヨットはプラヨーンの屋敷に戻るのですが、屋敷は人手に渡った後でした。事情が分からず混乱するヨットは、友人のウィサーンのもとへ。「どういうことだ」とウィサーンに事情を問いただすヨットに、ウィサーンはそっけない態度をとります。「ラオーオーンを愛していたから」とこの期に及んでまで自分勝手な主張を繰り返すヨットに、ウィサーンは「友人だからこその忠告だ。もうお前を助けてやることは出来ない」と言います。さらにウィサーンの妻トーンヨットからラオーオーンとドクターがチェンマイへ行ってしまったことを聞かされ、愕然とするヨット。一方ラオーオーンとドクターはチェンマイでそっと結婚式を挙げ、人生の新たなスタートを切ろうとしていました。
トーンのいる娼館の主人が亡くなります。トーンは毎日客を取らされ、心身ともに疲れ果て、病に倒れていました。「今日はもう仕事できない」と訴えるトーンでしたが、無理やり客を取らされそうになります。そこへ昔からトーンを知っている用心棒が声をかけます。トーンを引きずるようにして無理やり控え室から連れ出したものの、トーンは本当に具合が悪く、息も絶え絶えです。以前の高級娼婦だった面影もすっかりなくなり、顔に傷まで負って醜くなったトーンを見て、用心棒は「トーン、お前をここから逃がしてやる」と言い出します。突然の言葉にトーンは困惑しますが、その目からは涙がこぼれていました。
傷を見せて同情を引こうとしても、もう誰も庇ってくれないのです。
ラオーオーンがとうとうドクターと結婚しましたね。人生に3人の夫を持った女、ということで、とうとう3番目の夫と幸せな生活を掴んだラオーオーン。まだ不安要素はありますが、どうかこのまま幸せのうちに人生を終えて欲しいものです。しかしヨットの往生際の悪さは、観てるほうの予想をはるかに超えていましたね。すべては自分が悪いのですが、まったくそんなことも省みず、「妻を愛してる」などと恥ずかしげもなく話すヨット。まさに自業自得です。そして久しぶりに登場したトーン。母と慕った娼館の女主人亡きあと、トーンがどのような人生を歩むのか。このままひっそりと朽ち果てるようにはとても思えないのですが。