テムテムな日常

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ジリツシエンとはなんぞや?!

2007-11-02 | 介護職
私たち訪問介護員の仕事は「在宅で暮らす介護が必要な利用者の自立を支援する」ことが大きな目的です。この「自立を支援する」というのは・・・まぁ簡単に言えば「お国にメンドウみてもらわんでもいいように自分で暮らしていけるだけの体力をつけとけよ!」ということのようなんですが(毒)、この「自立を支援」というのがなかなか難しくあいまいなものだなぁと最近思うわけですよ。

例えば、入浴介助・・・施設でもそうですが、自分でできることは自分でやっていただくのが原則です。なので、お元気な方だったらそれこそ見守りだけでOKな場合もある。危なくないように安全確認をし、利用者さんが気持ちよく入浴ができるように声をかけるのも大切なことなんです。

だけど・・・在宅生活で、入浴介助にヘルパーがはいっているような利用者さんは、正直言って「ヘルパーの来る日にしか入浴できない」という方がほとんど・・・そういった方と入浴するときに、「この人は自分でなんでもできはるわ」と思って、見守りだけで業務を終わらせる、というのはいかがなものかと思うのですよ。

多少手を出しすぎる部分があったとしても、利用者さんが「介助されて入浴をする」ことで、日々の生活にメリハリがでて、明日への活力になるのなら、それも「自立支援」なのではないかと思うのです。私が入浴介助に入っている利用者さんはほとんどの方がかなり自立度高いのですけど、そういった方だからこそ、週に1~2回しかない入浴の機会を「危険な入浴」から「楽できる入浴」にしてもらいたいなぁと思うのです。

もちろんやりすぎはダメだけど・・・ヘルパーの介助で入る風呂は、至れり尽くせりや!と思われてしまうとこちらとしては困るのですが。でも逆に「お風呂で楽させてもらったから、明日からまたがんばれそうや」と思ってもらえたらその方がうれしいし、次へ繋がるとは思いませんか?

介護の仕事はタフでハード、とよく言いますが、私は逆に、本当に利用者の求めている介護のみを的確に提供すれば、介護業務というものはかなり減るのではないかと思っています。介護職が「~してあげなくちゃ」と思うあまり、業務過剰になっている場面というものは絶対にあります。利用者さんは私たちよりも何倍も長い人生経験をもっている方たち・・・その方がいま本当に求めているのはなにか考えながら仕事をする、ということを、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。