髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

無事に退院

2013-05-16 | 妊娠、出産
5月1日に生まれた我が子が、本日(5月14日)無事に退院した。
生まれてすぐに腸の機能が不完全との事でミルクを吐き出してしまい、みるみると体重が落ちて行くので、我が子の人生は、点滴を打ちながら新生児室でのスタートとなった。

前のブログでも書いたが、周囲の赤ちゃんたちは家族に囲まれて母親に抱かれておっぱいを飲んでいるのに、自分だけがおっぱいが出ず、しかも新生児室に独りで取り残されたという断絶感が、嫁さんのショックに繋がったようだった。しかも旦那は仕事仕事で来ないし。
結論から言えば、我が子の症状はそれほど重傷でもなく、嫁さんのショックはホルモンバランスの変化によるものだから(たぶん)、時間が経てば解決する問題であるとは思っていたが、産院の中で1人で孤独感を深める嫁さんに対するフォローが、産院側にちょっと足りなかったと思う。


その後、吐き戻しが止まらないので産院から大学付属病院に移動し、未熟児室に入って検査を受けた。
ここは私も同席していたのだが、まあこの大学付属病院のスタッフさんの親身な対応に驚いた。
しかも、産院では母親以外入室禁止だった新生児室(未熟児室)に、旦那も入室できたので、出産6日目にして、私はやっと我が子を抱く事ができた。
周囲を見渡すと、産院では圧倒的に小さかった我が子も標準的な赤ちゃんに見えて不安な気持ちは消えたし、先生は母親だけではなく、私にも親切に病状を説明してくれた。
第一子を生んだ印象だけだと、産院はあくまでも「出産のプロ」であって、その後のつまずきには対応しておらず、大学付属病院は「治療のプロ」であって、産後の様々なトラブルにも対応している、といった感想だった。
夫婦共に「出産」がゴールだとばかり考えていたので、その後のトラブルのことには考えが及ばなかった。
そんなこんなで大学付属病院で美人看護師に囲まれてチヤホヤされた我が子は、吐き戻しをせずに頑張ってミルクを飲み続け、約2週間をかけて体重を出生時レベルまでに戻して退院条件を満たした(退院時にはとてつもなく残念そうな表情を浮かべていた)。

看護師さんたちの親切な対応に嫁さんも息を吹き返し、質問をバシバシとノートにまとめ、不明な点を明らかにしていく、いつもの嫁さんに戻った。
生んだばかりの子供と離ればなれになることを、産後の特別休暇だとプラスに考えられるようになり、産後のキズも順調に回復し、硬く張ったおっぱいも、嫁さんの母親が一生懸命に揉んだらしく、徐々に母乳が出るようになった。


子供がこの世に生まれて2週間。
私は超絶的な仕事の繁忙期に巻き込まれ、毎日3時間の睡眠を確保するのが精一杯だった。
そんな中でも職場の仲間は「奥様の元へ行ってください」と2日間も休暇をくれた。
しかし嫁さんの元に行ったところで、自分には何もすることができない。

だけど。

自分が嫁さんのそばに行くだけでも、何か役に立ったような気がした。
と言うか、自分があの場面でいなかったらどうなってしまったんだろう?
と思えた。
それくらいに嫁さんは消耗しきっていたし、何でも話せる身内がほんの少しの時間でもそばに居ることが重要だった。
別に嫁さんから求められた訳ではないが、「重要だった」と確信できた。
今までの人生で、これほどまでに「この人のそばに居なければ」と思う事はなかったし、人から存在を求められた事はなかったと思う(重ね重ね言うが、求められてはいないんだけどね)。
「いっそ仕事なんぞ辞めて嫁さんと子供に仕えようか…」なんて考えたりもした。
ブラック企業だったら流行してるし、求人なんて腐るほどある。
元々フォースの暗黒面の使い手だし。

我が子を実家のベッドの上に寝かせて、その隣で優しい微笑みを浮かべながら一緒になってゴロンと横になっている嫁さん。
しばらくすると、か細く、猫のような鳴き声しか出せなかった我が子は、腹を空かして全力で泣き叫びはじめる。

この景色が見たかった。

新居探しと引っ越しと出産と私の激務。
この数ヶ月で相当に鍛えられた気がする。
嫁さんはいよいよ24時間営業で子育てに奮戦する。
私は嫁さんと子供を迎えるために新居の準備を始める。
2013年の5月。
一生でも忘れられない季節になったと思う。

結論。
かしゆか好きッス!

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おめでとうございます!! (クロスボーンZ3)
2013-05-16 09:44:44
遅ればせながら、ご出産おめでとうございます!!
王子様のカワイイ笑顔拝見しました。深刻な状態でなくて安心ですね。

命を生み出す母親は偉大です。所詮男はオタオタするしかできません(^^;;
ですから、ある種の無力感をお感じになっているのであれば、
それで充分だと私は思います。
今は奥様と王子様の召使いとしてお励み下さいませ。


親バカの世界へようこそ(笑)
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ありがとうございます! (髑髏フラワー)
2013-05-20 00:04:12
クロスボーンZ3さん。

ありがとうございます!
幸いにも深刻な事態は回避できたようで、本当に心の底からホッとしております!

ただただ、母親の偉大さにたじろぐだけですね笑
今までも何度か感じていましたが、この歳になって改めて男の無力さを思い知りました♪
これからは二人の優秀な下僕として任務に邁進したいと思います!

いやはや、ホントに親バカになりましたよ!笑

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