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腎炎血尿と漢方薬 1 急性発症血尿には清熱利湿を法とする(腎病漢方治療402報)

2014-06-30 00:15:00 | 漢方市民講座

 

急性糸球体腎炎あるいは慢性糸球体腎炎の患者さんが上気道感染等により血尿が悪化することは臨床的な事実です。検尿では大量の赤血球或いは肉眼的血尿となり、尿蛋白は定性+~2+程度です。症候として、咽干口燥、心煩熱、目の乾燥感、手足心熱、口舌生瘡、咽痛、扁桃腺が赤く腫れ、小便は深黄、尿量は少なめで色は赤、下腹部張満、腰酸痛、眼瞼、顔面と下肢の浮腫、舌質紅、苔白乾、脈滑数等の症候がある場合に、湿熱蘊蓄入侵足少陰腎経と弁証されます。<o:p></o:p>

 

方用 清熱利湿湯車前草(甘/寒 清熱解毒 利水滲湿薬に分類)20g 萹蓄(苦/微寒 利水通淋)20g 瞿麦(苦/寒 活血利水通淋)20g 石葦(甘苦/微寒 利水通淋、止咳 涼血止血)15g 白茅根/寒 凉血止血、清熱利尿30g 小薊(甘/涼 涼血止血)30g 大黄(苦/寒 活血通腑泄濁)7g 山梔子(苦/寒 清熱解毒燥湿)15g 金銀花(甘/寒 清熱解毒)30g 連翹(苦/微寒~寒 清熱解毒散結消腫)20g 錦草清熱解毒、活血化瘀止血)20g ?菜花(涼血止血 清熱利尿)20 甘草15g 白花蛇舌草(微苦甘/寒 清熱解毒利湿 免疫調整)30g 蒲公英(苦甘/寒 清熱解毒燥湿)30g 滑石(甘淡/寒 清熱利湿 下焦湿熱の要薬)20g 水煎服用<o:p></o:p>

 

方中の石葦 車前草 萹蓄 瞿麦 滑石は皆、清熱利水通淋の効果があり、(生地黄) 白茅根 小薊 山梔子 地錦草 ?花は清熱涼血に、金銀花 連翹 白花蛇舌草 蒲公英は清熱解毒に働きます。<o:p></o:p>

 

大黄は苦寒瀉下剤です。方法中では清熱解毒 開瘀利水通淋として作用し、量は510gが一般用量ですが少量が宜しいようで、多用すれば瀉下剤となります。少量を以って開瘀利水止血することが、小便渋痛および血尿治療に有効であり、本方では不可欠な薬剤です。<o:p></o:p>

 

やや長い講座が続きましたので、今回は短く、解説も最小限にとどめました。<o:p></o:p>

 

次回も「腎炎血尿と漢方薬 2」と題し、お話しします。<o:p></o:p>

 

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2014630日(月)<o:p></o:p>

 


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