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アンチエイジング&抗癌のために抗酸化漢方治療

2008-06-13 23:32:38 | アンチエイジング

アンチエイジングを考えるとき、「抗酸化」は避けて通れない課題です。

同じく癌の予防や癌との闘いでも「抗酸化」は有効な手段なのです。

活性酸素は人体をサビつかせる張本人といわれています。中でも、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪を酸化させ、血管壁にこびりつかせ、「動脈硬化」を促進させます。老化は血管から始まるのです

活性酸素はフリーラジカルとも呼ばれています。

酸化は金属で言えば錆(さび)と言い換えることもできます。活性酸素が現在、老化と関係するとして注目を浴びているのは、老化はかつて完全な形だった金属がさびついていく過程に似ているからです。活性酸素は呼吸や、スポーツなどからも体内に生じます。

活性酸素などのフリーラジカルは体の構成成分を障害します。特に問題となるのは、遺伝子DNAにキズがつくやすくなり、がん細胞が発生しやすくなることです。さらに、免疫細胞や免疫組織自体が障害されて免疫力が低下するとがんに対する抑制監視効果が低下してがん細胞が増殖しやすくなります

考え違いしやすいのですが、癌組織にフリーラジカル(活性酸素)によるストレスが加わると、癌組織が老化し、死滅するのではなくて、困ったことに、がん細胞のNF-κBが活性化されて、COX-2の性悪酵素の産生が促進されて、新生血管を生み出すプロスタグランジンE2が増加して、癌組織への栄養血管が新生されやすくなるということです。

フリーラジカルは結局、癌組織周囲の新生血管の増殖も促進することになり、まさに癌にとっては「生みの親」と「育ての親」の両方の側面を持つわけです。

フリーラジカルの働きを抑える抗酸化物質が多くの漢方薬に含まれています。紫丹参を例にあげてお話しましょう。

丹参(たんじん)

苦微寒で酒で炮制すると活血効果が強くなります。心 心包 肝が帰経で、

活血淤、涼血消腫 養血安神に作用します。

丹参は漢方の世界では涼血淤(きょお)薬に分類されている薬です。涼血淤とは、「血熱が原因の淤血を涼血によって除く」という意味ですが、現代風にわかりやすく言えば、「熱を下げ、血液をサラサラにする」ともいえるでしょう。

中国漢方の世界では、活血祛瘀作用(血液をサラサラにする作用)は、特に生理不順や産後での要薬(大事な薬)とされています。

狭心症は、漢方の世界では胸(きょうひ)といいますが、丹参は氷片などと配合されて使用されています。中国で市販されている「複合丹参丸」には、丹参、薤白、楼が含まれています。狭心症に対しては、点滴に入れて使用する丹参注射液もあります。

涼血消腫作用(臓器の熱を除き腫れを除く)は、慢性肝炎の肝臓腫大や甲状腺腫などに効果があります。

米ぬかのイノシトール6燐酸にも抗酸化作用がある。

米ぬか中のイノシトール6燐酸は別名フィチン酸

フィチン酸は玄米に限らずメロン、スイカ、桃、枝豆などに多量に含まれています。

フィチン酸は金属イオンと結びつくキレート作用があり、それが発ガン防止につながるとする論文もあります。フィチン酸(イノシトール6燐酸)は今では、食品業界でなくてはならないものになっています。缶詰の劣化防止(マグロ缶など)、かに缶のブルーミート防止、アサリ水煮缶の黒変防止、発酵食品の風味増強、魚肉練り製品や麺類の保存料、油脂の酸化防止剤、金属用の塗料、金属表面の防錆剤などに広く使用されています。

活性酸素の発生を抑える抗酸化物質としての役割と、ナチュラルキラー活性を増加させることがイノシトールの発がん防止作用といわれています。フィチン酸は蛋白質や、ミネラルと結合しているから、そのまま、玄米などを食べても、体内に吸収されにくい性質があります。玄米食の人間がミネラル不足になるのは、フィチン酸が腸内でミネラルを吸着してしまうことが原因です。玄米食にこだわり過ぎなくても、今では、フィチン酸(イノシトール6燐酸)も、イノシトールも製品化されてますので、おいしく白米食たべて、必要なら、あとで補給すればいいでしょう。

最近の研究ではイノシトール6燐酸の燐酸基が3つはずれた、イノシトール3燐酸に強い抗癌活性があることが報告されつつあります。

さて本題に戻って、丹参にはフリーラジカル除去作用があります。血液をサラサラにする作用のほかに注目されているのが抗酸化作用です。つまり、老化を防止する働きと、癌組織のフリーラジカルを抑えることにより、NF-κBが活性化を抑え、

COX-2の性悪酵素の産生を抑え、新生血管を生み出すプロスタグランジンE2を減少させて、癌組織への栄養血管が新生されることを防止する働きです。

活性酸素とガンの悪液質の関係

抗酸化作用は発ガンの防止にも、老化防止にもつながりますが、不幸にもガンにっている場合は、癌組織由来の活性酸素の大量発生が生体を傷害しがん悪液質を悪化させます。治療目的で、放射線療法および化学療法を行う場合は、さらに多量の活性酸素が発生することが悪液質の原因となります。

生薬のガン悪液質に対する効果

薬用人参に含まれるサポニンの一種ジンセノサイドがガン組織からのトキソホルモンの作用を強く阻害しがん悪液質を改善すると報告があります。

莪朮 三などの行気化淤薬は、直接的な抑がん作用と共に、淤血を取り除き、気をめぐらし、結果としてがんの悪液質を改善する。

がん患者の場合は、必ず気虚を合併します。したがって、気を補う人参、霊芝、冬虫夏草、黄耆などの補気剤が必要です。しかし、がん患者では、「気の不足」もさることながら、「気の流れ」が滞っているのです。これを「気滞(きたい)」といいます。気滞がおきると「血」の流れも悪くなり、「淤血(おけつ)」を生じます。これを「気滞血淤(きたいけつお)」といいます。気血の流れを河川にたとえれば、上流に気を補うと共に、中流、下流の流れを良くすること、つまり、行気(気を巡らす)させることが、より効果的な補気剤の使用法です。莪朮(がじゅつ)三 (さんりょう)はがん悪液質を改善し、患者の生活の質(QOL)を向上させる働きがあります。

同じように、淤血を除く作用のあるものには、丹参(たんじん)田七人参(でんしちにんじん)紅花(べにばな)などがあります。莪朮や三 などの破血行気薬の他に、理気薬である木香(もっこう)も気の流れを改善します。

また、フラボノイドを多く含む生薬や、食品では赤ワイン、ゴマ、山などはTNF-αの産生を抑制する効果が強いことが知られています。

活性酸素を消去する目的には生薬が有効です

大黄(だいおう)、芍薬(しゃくやく)、艾叶(がいよう)、紫蘇科の蘇葉(そよう)や夏枯草(かごそう)、半枝蓮(はんしれん)などの生薬、五味子(ごみし)、甘草(かんぞう)、紅花(べにばな)、など。人参(にんじん)類や柴胡(さいこ)、甘草のサポニン類にも抗酸化作用があります。

漢方薬の多くは生薬といい植物です。植物には日光の紫外線の刺激から発生する活性酸素から身を守る、強力な抗酸化物質やフリーラジカル消去物質を多く含んでいます。これらの生薬にはフラボノイドという抗酸化物質が含まれています。フラボノイドとは、植物に含まれている黄色やクリーム色の色素のことです。活性酸素を除去する抗酸化作用が強く、紫外線の害から生体を守る作用があります。

健康食品イチョウの葉は血流改善効果とともに、抗酸化物質であるフラボノイドを持つので有名になりつつあります。

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漢方専門医院 岡本康仁堂クリニック


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