前報までは参耆地黄湯加減を5報ご紹介しましたが、本日は参耆涼血湯加減治療をご紹介します。
( )内に私のコメントを随時いれます。
医案に進みましょう。
患者:霍某、43歳 女性
初診年月日:2004年5月13日
病歴:
患者はもともと咽喉部の反復性の炎症腫痛があり、半年前腰痛が出現、体を惹き起こせない程度で、一ヶ月前検尿で、尿潜血3+、RBC30~40個/HP、尿蛋白2+、現地医院で慢性糸球体腎炎と診断され、抗感染治療(??曲松?セフトリアキソンNa セフェム系抗生物質 日本での商品名 ロセフィン)2週後、病情の明らかな好転は無く、遂に中薬治療を求めて氏を受診した。
初診時所見:
腰痛乏力、舌紅無苔、脈沈滑。尿潜血3+尿蛋白+、RBC7~10個/HP、WBC1~3個/HP。
中医診断:尿血(気陰慮虚、湿邪傷絡)
西医診断:慢性糸球体腎炎
治則:益気滋陰補腎 清熱解毒 涼血止血
方薬:参耆涼血湯加減:
黄芩(清熱解毒燥湿)15g 麦門冬(養陰)15g 白花蛇舌草(清熱解毒燥湿)30g 金銀花30g(清熱解毒燥湿) 白茅根(凉血止血、清熱利尿)30g 小薊(涼血止血、解毒消癰)30g 側柏葉(涼血止血、袪痰止咳)20g 連翹(清熱解毒)20g 枸杞子(養陰)20g 女貞子20g(養陰) 墨旱蓮=旱蓮草(清熱養陰止血)20g(本案では旱蓮草に統一します) 生黄耆(益気)30g 太子参(補気生津)15(参耆で益気固摂と考えます) 焦梔子(清熱解毒止血)15g 生甘草(清熱)15g
水煎、毎日2回に分服
(印象:治則:益気滋陰補腎 清熱解毒 涼血止血とありますが、補腎薬の配伍はまだありません。)
二診:2004年5月18日
乏力症状減軽、まだ腰痛あり、小便色深黄、大便秘結、咽干、舌紅紫、脈沈滑。尿潜血3+、RBC25~30個/HP、尿蛋白+。
方薬:
生地
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