面倒なアレルギー理論などは無用の長物。とにかく一服飲んだら効果は24時間に及ぶ。気分は爽快。鼻水、鼻閉、目のかゆみ、喉の痛み、頭痛までも消失する。西洋薬など馬鹿らしくなって飲む気が起こらない。
2009年の春先に、私は猛烈な花粉症症状に襲われた。私はもともとは、アレルギー体質ではない。ところが、今年は、東京で研修医をしている長女、岩手の歯科大の学生の長男、高校卒業して今春東京の大学に進学が決まった末の娘の3人は元来、アトピーがあったり、花粉症に苦しんできた。ひどい場合には、家の中では、頭からトイレットペーパーの芯に紐を通して首にぶらさげて、しょっちゅう鼻をかんでいた始末である。
朝起きてみると、車が泥水をぶっかけられたようになっている。黄砂である。鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、喉の痛み、頭痛、発熱まで起こす。風邪だろうと最初は思って、風邪薬を飲んだが、一向に効かない。
息子は副鼻腔炎まで起こし、耳鼻科で薬をもらってきた。抗生物質2週間分、消炎酵素剤、鎮痛剤、ステロイド鼻腔内噴霧剤、ステロイド点眼剤、抗アレルギー剤と多種にわたる薬剤をもらっていた。春休みで神戸に帰ってきたので、症状を聞いたら、とにかく眠いということ、においがわからない、頭痛が取れない、、、、つまり
一向によくなっていないのである。
以前に西洋医学オンリーだった私の時代(子供はまだ小さかった。)には、アトピーにはステロイド軟こう、抗アレルギー剤、保湿軟膏、花粉症には、息子が岩手でもらったと同じような処方を、自分の子供に対して行ってきた。家族には、「その場しのぎの程度の低い治療法」と説明してきた。
しかし、今回は当の私自身が猛烈なアレルギー プラス 感染症状に襲われたのである。漢方医を標榜している現在、医師としての意地、親の尊厳の維持のためにも一工夫を迫られたわけである。
中国では五感科という診療分野がある。五感とは聴覚、味覚、触覚、温覚、痛覚を指すが、日本での耳鼻咽喉科、眼科、口腔科、ペインクリニックの一部と考えればよい。私は「この時の花粉症、蓄膿症の為の秘方」ともいうべき漢方薬の組み合わせを、中国留学時代に「盗み取り」してきたのである。 以下に示す。
鵝不食草(がふしょくそう石胡荽せきこずいの全草)、辛夷 蒼耳子、川芎、白芷、葛根、
麻黄 肉桂 杏仁 厚朴 貝母 蘇葉 敗醤草 魚腥草 甘草 症状によって金銀花を加味。
以上が組成である。煎じ方や分量は企業秘密である。
私の猛烈な花粉症症状は、煎じ役を一服するだけで、見事に改善した。息子にも、娘たちにも処方したが、もう西洋薬は不要だと口をそろえた。息子の副鼻腔炎も完治した。頭部CTにて完全に蓄膿状態が消失し、副鼻腔粘膜の肥厚も無い。
要は、ゴタクを並べる西洋医学より漢方が勝利したわけである。
息子が抗アレルギー剤を見せて言った。「この薬は、体質を改善するんだって。耳鼻科のお医者さんが言っていたよ。」
私は答えた。「そんな出鱈目はないよ。でも、お父さんも昔はそう言ったことがある。お前も医学の道を進むのだから、そんな出鱈目を言ってはいけない」
体質なんてものは簡単に変化するものではない。(私が以前そうであったように)、ほとんどの西洋医は出鱈目である。病名と保険適応薬を見て、誰にでもできる処方をしているに過ぎない。
言い過ぎではないかと自問するが、言い過ぎではないと答えが返ってくる。
今日は、夕方、秘方の煎じ薬を一服した。快適である。
かくして、ブログをしたためる気になったのである。
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