本日と明日は紫斑病性腎炎の六味地黄丸加味治療についてご紹介します。
それでは、医案に進みましょう。
患者:焦某 29歳 男性 工場労働者
初診年月日:2003年4月24日
病歴:
2002年3月 海鮮物を食べた後に双下肢に紫斑出現、その後尿検査にてRBC7~8個/HP、尿潜血3+、顕微鏡下血尿が持続、軽重あり。
初診時所見:
皮膚紫斑は無く、腰酸痛、全身乏力、舌質紅、苔薄白、脈沈。尿RBC15~20個/HP、潜血3+。
中医診断:尿血(腎陰虚、湿熱内蘊)
西医診断:紫斑病性腎炎
治法:益気養陰、清熱利湿、涼血止血
方薬:六味地黄湯加減
熟地黄25g 山茱萸20g 山薬15g 茯苓15g 牡丹皮15g 澤瀉15g 莵絲子15g 女貞子20g 旱蓮草20g 小薊(涼血止血)30g 白花蛇舌草(清熱解毒)30g 蒲公英(清熱解毒)30g 藕節(収斂止血)20g 側柏葉(涼血止血)20g 生甘草(清熱 調和諸薬)15g 赤芍(清熱涼血、祛瘀止痛)15g 劉寄奴(破血散瘀)20g
14剤、水煎服用、毎日一剤、早晩分服。
(熟地黄25g 山茱萸20g 山薬15g 茯苓15g 牡丹皮15g 澤瀉15gは六味地黄湯そのもので、補腎陰に作用します。莵絲子15g 女貞子
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