本日も参耆地黄湯加減による慢性腎炎の治療をご紹介します。( )内に私のコメントを随時いれます。本案は九診でやや長いです。
医案に進みましょう。
患者:朱某 39歳 女性
初診年月日:2004年11月3日
病歴:
患者は1年前、妊娠3ヶ月時に尿蛋白2~3+、系統的な治療は受けられなかった。
初診時所見:
乏力腰痛、手足心熱、尿黄、舌質紅、苔白、脈細。尿蛋白2+、WBC0~1個/HP、RBC0~1個/HP、総コレステロール8.7mmol/L(336mg/dL)、トリグリセリド4.41mmol/L(374.8mg/dL)。
中医弁証:脾気虚 腎陰虚、兼湿熱内蘊
西医診断:慢性糸球体腎炎
治法:益気養陰 清熱解毒利湿、涼血止血
方薬:参耆地黄湯加味:
黄耆40g 太子参20g 熟地黄20g山茱萸20g 山薬20g 茯苓15g 牡丹皮15g 澤瀉15g 蒲公英(清熱解毒利湿)30g 瞿麦(活血利水通淋)20g 萹蓄(利水通淋)20g 金銀花(清熱解毒利湿)30g 益母草(活血利水消腫)30g 茜草(涼血化瘀止血)20g 白茅根(凉血止血、清熱利尿)30g 劉寄奴(破血散瘀)20g 小薊(涼血止血、解毒消癰)30g 三七(化瘀止血 活血定痛)10g 地楡(涼血止血、解毒収斂)20g 金桜子20g
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