欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

パキパキ!バキバキ!『家が鳴る怪現象』

2013年06月28日 10時10分41秒 | 皆様からのご質問にお答えします



『急に家の屋根裏がパキパキ音を立てるのは何故か?』



皆さんのお家では、「季節の変わり目等に家が鳴りませんか?」

急に、「パキッ!」と天井裏が鳴りませんか?



怪しげな「心霊研究家」に言わせると、これは「霊現象」だと言うでしょう。

でも、これは、全く違います。



…得に、最近は、輸入材を使用した「軸組工法」の家で、良く「パキッ!」音がします!



この理由は、材木が、乾燥による「収縮」で「暴れている」音なのです。



最近の「輸入材」は。山から切り出して、すぐに製材してしまいます。

本当は、山から切り出した「材木」は、何年も寝かせて、十分に乾燥させた後に、製材し

ないといけないのですが、「材木」を置いておくスペースの問題や、「外国為替」の変動

リスクから、十分乾燥させない状態で、製材されてしまいます。




…その結果、家を建ててしまった後でも、材木に乾燥収縮が起きて、木がねじれを起こし

て、「パキッ!」と、鳴るんです。



この現象を、「宮大工」は、「木が暴れる!」と、言います。




これらの現象は、特に欠陥とまでは、いいませんが、時には、材木が収縮して、屋根裏な

どの金具につけてある「ボルト」が緩んでしまう事さえあります。




「パキッ!」音は、遠い外国から日本に連れて来られた、「材木の独り言!」だったワケ

です。



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私、結構な『有名人』です!

2013年06月26日 10時51分03秒 | 皆様からのご質問にお答えします




『マスコミの取材回数は、174回もあります!』



今日は、皆様からのご質問にお答えしようと思います。

よく、こんなご質問を頂きます…

「欠陥建築バスターズ」さんは、最近になってお見かけしますが、キャリアは何年ですか?」




…そうですね、確かに「欠陥建築バスターズ」が日本を代表する「建物検査会社」になった

のは、最近の事です。



でも、最初に「欠陥建築」の件で、デビューしたのは、もう、20年以上前の事です!

その頃は、まだ、「欠陥建築バスターズ」を結成前でした。



考えてみれば、もう、この世界に入って「20年以上」経つ訳です!




私は、現在では、「欠陥建築バスターズ」の「主任調査員」として、「建物調査」に携わる

建築技術者の育成等も行って居ります。



私が、直接、皆さんのお家を、訪問させて頂く事も多いのですが、その時、良く、こう言わ

れます。


「どこかで、お顔を拝見した事があります。」




…それも、そのはずで、私は、TV、ラジオ、雑誌、新聞等に『174回』も出た事が、あり

ます。

日本の雑誌のみならず、アメリカの雑誌に顔写真が載った事だってあります。




…ですから、皆さんは、当然、どこかで、私の顔を見た事があると、思います!





…この「建物調査」と言う仕事は、時には「ヤクザ者」みたいな「建築業者」も、相手にし

ますから、若い「建築士」だと、なめられてしまうんです!



私みたいな、古株の建築技術者でないと、相手も言う事を聞かないんです。

「荒くれども」を相手にするには、キャリアや知識以上に、「肝の座った」人間でないと、

使い者になりません。





ヤクザ者みたいな、建築業者と相対するのは、結構勇気が要りますが、長年やってきた

「剣道」で鍛えた強靭な精神が、役に立っています。

ちなみに、私は「剣道三段」です。





日本一有名になった「欠陥建築バスターズ」ですが、これからも、皆様にご奉仕するべく

精進して参りますので、よろしく、ご指導のほど、お願い致します。





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雨漏りの原因は、屋根では無かった!!

2013年06月25日 10時51分05秒 | 大工に用心




『サッシ回りのコーキングが無い家が多い!』



梅雨の時期を迎えましたが、皆さんの家に、「雨漏り」は起きて居ませんか?

私の家も、何年か前に、「雨漏り」して困った事があります。


私の家の場合、サッシのアルミとアルミがつき合わされた部分に、パッキングが入れてある

のですが、そのパッキングが劣化し、そこから侵入した雨水が、壁面に侵入し、それが、天

井裏に達したものでした。



…私の家の場合は、サッシの部品である、パッキングが古くなった為に起きた事なので、そ

こにコーキング材を充填し、簡単に、「雨漏り」を止める事が出来ました^^




…実は、「雨漏り」のほとんどは、屋根が悪い為に起きるのではなくて、窓周辺からの雨水

の侵入によって起こります。



新築間もない家で、「雨漏り」が起きる時は、十中八九、サッシ回りの防水不良です!




普通は、サッシ回りには、コーキング材と言う、接着剤の様な、固まるとゴムみたいになる

物質で、防水をします。


この「コーキング材」は、ホームセンターでも売っている、安いモノです!



しかし、大工の中には、このコーキング材を入れなければいけない事を、知らない場合が多く、

防水されて居ない「サッシ窓」を多く見かけます。



もし、コーキング材で防水してないと、雨が降る度に、サッシ周辺の材木が濡れ、腐ったり、

シロアリが発生する事になります。



しかも、この様な問題は、素人では分かりにくく、気がついた時には、かなり、損傷が

ひどくなって居る事が多いです。



雨漏りの調査は、欠陥建築バスターズへご依頼ください。

 


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欠陥建築(欠陥住宅)に関する皆様からのご質問…『住宅の基礎にヒビが入った欠陥』

2013年06月24日 09時10分53秒 | 皆様からのご質問にお答えします





『皆様から寄せられたご質問の中で、多かったご質問にお答えします。』




本当に沢山の方に、私どものブログを読んで頂き、ご質問も頂戴し、誠に有り難う

ございます。


さて、最も多かったご質問が、「我が家の家の基礎にもヒビが入っているが、これ

は欠陥なのか?」と、言うご質問でした。


まず、コンクリートの基礎にヒビが入る現象は、どんな時に起きるか…

と言う事から解説致します。


1.何かの衝撃で脆い性質のコンクリートにヒビが入る場合。

2.コンクリートの経年劣化(古くなって)によってヒビが入る場合。

3.入っているはずの鉄筋が、入っていない為にコンクリートにヒビが入る場合。

4.地盤の狂いによって、基礎部分に不等沈下が起こってコンクリートにヒビが入

  る場合。


…だいたい、以上の4つに原因が別れると思います。

そして、いわゆる「欠陥」と言うのは、3と4です。


このうち、3は最近の新築住宅には、ほとんど見られなくなりましたが、中古の

住宅や、増築時に増築部分だけ、基礎に鉄筋を入れないケースは多いです。


ひどい基礎になりますと、コンクリートブロックで建物の基礎をつくってあった

りします。


特に二階建て住宅の場合、基礎に鉄筋が入っていないと、地震の際に土台下の

コンクリート基礎が、一気に崩壊し、建物が崩れ落ちる危険性があります。


また、もし、鉄筋が入っていたとしても、鉄筋の入れ方が悪く、問題を引き起こ

すケースも多いです。


最近の新築住宅でも、たまに施工不良の鉄筋工事を見かけます!


そして、4のケースですが、最近、最も問題になっている「欠陥」です。

今では、地盤調査をするのが、当たり前になっていますが、これを省いて建築

する場合は多いです。


また、地盤調査をしても、形だけであったり、地盤調査結果が悪かった場合、

調査結果をねつ造して、調査の結果、その地盤が「良好」との判定をする事さ

えあります。

…「えっ、そんな事までしないでしょう?」と、思われる方もいるでしょうが、

今、問題になっている「原子力発電所の真下に活断層」の件だって、調査結果

の「ねつ造の疑い」がある事例です。


4のケースでは、家を壊さずに、傾いた家を正常に戻し、地盤に樹脂やセメン

トを流し込んで、軟弱な地盤を強化する工事も可能ですが、非常にコストが高く

つき、厄介なケースです。


…素人では、ただ家の基礎部分のコンクリートにヒビが入っても、その「原因」

まで究明するのは不可能です。


もし、そのヒビが、「シャープペンシルの尖端が入るほどのヒビが複数ある場

合は、至急、私どもにご相談ください。」



家の問題はそのまま放置すると、家の寿命を短くし、人命を失う可能性があり

ます。


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安土城に見る織田信長の『悪魔の様な細心さ!』

2013年06月23日 12時31分48秒 | 建築のうんちく




『安土城の調査からわかる織田信長の気質!』



建築は、その建物を計画した人物の「性格」まで、わかってしまうモノです。

琵琶湖畔に残る「安土城」を見ると、「織田信長」の気質が、わかる気がします。



「安土城」と言う城は、日本で初めて「天守閣」(天主閣)が作られた城です。

それまでの城は、「山城」で、山の中に作られた「砦」に過ぎませんでした。




…今残る「安土城」は、個人所有の土地なのですが、お金を払えば、誰でも見学出来ます。

びっくりするのは、他の城と全く違って、「大名の屋敷」が城内にあったり、「寺」や「天皇」

を招く為の施設まであったと、言う事です。



入口を入ると、「大手道」と言われる、広い石段があります。

この石段が、大股で登らないといけないほど、蹴上げが高いのです。50センチほどあるのでは

ないでしょうか?




…その石段をよく見ると、所々、「お地蔵さん」が石材として使われているのです!

しかも、お地蔵さんの顔が、足で踏みつけられる様に…


石材が不足したから、石材の代用にしたと言うよりも、「仏教なんて、古くさい宗教だ!」と、

言う様な意思の現れだと、思われます。



この石段に、織田信長の「新しい日本には、新しい宗教を!」と、言う考えが見てとれます。




…織田信長は、カトリックの宣教師を、いつも、身近に置き、西洋の文化、宗教についても、

レクチャーを受けて居たと、伝えられて居ます。



そもそも、宣教師から、西洋には、高い塔を持った「城」があると聞き、「安土城」を思いつい

たとも、言われています。



また、西洋の「科学」にも強い興味を示し、宣教師が地球儀を見せると、地球が丸い事を、即座

に理解したとも言います。





…そんな、革新的な信長ですから、「仏教」なんて古くさいと、考えたのは自然な事です。





…ところが…

安土城の中には、「寺」があるのです!

しかも、安土城が出来た時から…




今でも、山門や三重の塔が現存します。

特に、三重の塔は安土城が出来た当時のままです。

きっと、信長も眺めた事でしょう。




…なぜ、こんな「寺」を「城内」に作ったかは、歴史学者の間でも、議論が分かれる事なの

ですが、恐らく、「仏教擁護派」の「大名」に対し、「私は仏教も保護しますよ。」と、言う

カムフラージュの意味があったのではないか?



…そんな、推理が出来ます!




そうだと、すれば、誠に「大胆にして繊細」な武将であった事になります。



今は、その安土城に「信長の墓」もあります。

中に遺骨は、入ってないのですが、豊臣秀吉が葬儀委員長になって、盛大な葬儀を行った

時に作られた墓で、信長の着物や刀が納められています。




実際に、歴史の舞台に立つと、色んな想像が出来て面白いですね^^






さて、「欠陥建築バスターズ」では、皆様の大切な「城」(家)に関する調査を行ってお

ります。

調査ご依頼は、ホームページからご連絡ください。

 


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