欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

建築条件付きの土地は買ってはいけない!

2021年08月26日 10時32分46秒 | 悪質不動産

不動産のポータルサイトなどを見ていると、『建築条件付きの土地』が売られているのを、よく見ます。

 

これらは、他の物件と比べ、安く感じられます。

 

 

この『建築条件付き』とは、何でしょう?

 

『建築条件付きの土地』を買った人は、必ず、売主の設計した住宅を、その土地の上に建築しなければなりません。

 

 

たいていは、『建築条件付きの土地』の売主は、不動産屋か工務店です。

 

 

不動産というのは、土地だけ売っても、利益が出ないのです。

 

従いまして、土地の上に建物を建築して売って、少しでも利益を得ようという考えなのです。

 

『建売住宅』も、これに当てはまります。

 

 

では、『建築条件付き建物の土地』と、『建売住宅』は、どう違うのでしょうか?

 

 

ズバリ!はっきり申しますと、『建築条件付きの土地』は、条件の悪い土地です。

 

条件が悪い土地とは、以下のような土地です。

 

・斜面地で、擁壁に隣接している

・近くに大きな擁壁がある(災害に弱い土地、土砂災害警戒区域など)

・土地の面積が狭い

・土地の形が悪い(三角地や、細長い四角など)

・前面道路が狭く、セットバックが必要な土地である

 

 

誰もこんな土地、いりませんわ。

 

 

なので、さすがにこんな条件の悪い土地の上に、建物を建築して建売住宅として売ろうしても、売れない可能性が大きいのです。

 

 

こう考えると、良いでしょう。

 

『建築条件付きの土地』として販売している土地は、悪い土地です。

 

『建売住宅』は、良い土地です。

 

 

『建築条件付きの土地』というものは、ある意味、売主側(不動産屋・工務店など)の、商売に対する弱気な心理が出ています。

 

 

あまり良くないものを売ろうとする行為は、商売人として、いかがなものでしょうか?

 

 

 

結論から申しまして、建築条件付きの土地は、買ってはいけません!

 

 

結局は、消費者にとって、悪い商品を購入したのだから、高い買い物になるだけでしょう。

 

 

この先、日本は少子高齢化や不景気により、もっと不動産価格が暴落していきます。

 

 

まじめな話、「お金を差し上げるから、私の不動産をもらって下さい。」などと、不動産がゴミのような扱いになる時代が来るでしょう。

 

 

それでもお金を捨てたい人は、建築条件付き土地を買って下さい。

 


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ビルが一瞬にして崩れる『圧壊』メカニズム~タワマンも一瞬でガレキの山⁉

2021年08月07日 10時11分43秒 | 建築のうんちく

今、私たちの街にある建物が、崩れないで建っているのは、力学的に作用する力と反作用の力が、つり合っているからなのです。

 

 

もしも、この力学的バランスが崩れると、建物は建っていることができません。

 

 

そして、ある階が押しつぶれると、その階の上の階の荷重が一気に押しつぶされ、さらに下の階にも荷重がかかり、その階も押しつぶされてます。

 

これは、まるでドミノ倒しのように、次々に下の階を押しつぶしていきます。

 

 

このようなドミノ倒しのような建物の崩壊のことを『圧壊』と言います。

 

 

9.11で倒壊したニューヨークのツインビルも、2021年6月のフロリダで倒壊したマンションも、この『圧壊』が原因です。

 

 

 

ある建築調査の専門家という人が、フロリダのマンションが倒壊した原因は、「鉄筋不足」と言いました。

 

その証拠は、どこにあるのでしょうか?

 

 

 

『圧壊』という現象は、十分な鉄筋量があっても起こります。

 

 

 

『圧壊』は、作用する力と反作用する力のバランスが崩れる時に起こります。

 

 

フロリダのマンションは、たとえ鉄筋が不足していても、それまで何十年も力学的バランスを保っていました。

ずっと建物が崩れなかったわけです。

従いまして、鉄筋が不足していたということが原因とは言えません。

 

 

 

日本のタワマンも、力学的バランスが崩れた時は、呆気なく、倒壊してしまいます。

 

 

建物が持つ自らの荷重が大きな破壊力となり、ドミノ倒しのように、下の階が押しつぶされる連鎖が生じるからです。

 

 

当然に、高層建築の方が、建物の持つ自らの荷重は重いです。

低層・中層の建物よりも、『圧壊』を起こすリスクは高くなります。

 

 

 

私は、以前、タワマンのことを、下記のようにたとえました。

 

「タワマンは、現代のバベルの塔だ!!」

 

「タワマンは、日本政府の墓標だ!!」

 

 

聖書に出てくるバベルの塔のように、人間の傲慢さの象徴だと表現したのです。

 

 

おしゃれなタワマンも、いつかは、神の怒りにふれ、倒れる日が来るでしょう。

 

 

 

タワマンを建築させることで、不動産会社から多額の政治献金を得た自民党・公明党は、いつか滅びるでしょう。

 

 

 

タワマンを建築させるために、その近辺の容積率を、政治家によって無理やり変更してしまう、与党の傍若無人ぶりは、いかがなものでしょう?

 

 

 

空にそびえ立つタワマンは、国民のための政治ではなく、党の金銭的利益を追求する自民党・公明党の巨大な墓標であります。

 

 

建物が、自らの建物の重みによって、一瞬にして、『圧壊』現象を起こし、ガレキの山になるように、与党の国民の怒りの重みによって、崩れ去る日も近いでしょう。

 

 


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