『皆様から寄せられたご質問の中で、多かったご質問にお答えします。』
本当に沢山の方に、私どものブログを読んで頂き、ご質問も頂戴し、誠に有り難う
ございます。
さて、最も多かったご質問が、「我が家の家の基礎にもヒビが入っているが、これ
は欠陥なのか?」と、言うご質問でした。
まず、コンクリートの基礎にヒビが入る現象は、どんな時に起きるか…
と言う事から解説致します。
1.何かの衝撃で脆い性質のコンクリートにヒビが入る場合。
2.コンクリートの経年劣化(古くなって)によってヒビが入る場合。
3.入っているはずの鉄筋が、入っていない為にコンクリートにヒビが入る場合。
4.地盤の狂いによって、基礎部分に不等沈下が起こってコンクリートにヒビが入
る場合。
…だいたい、以上の4つに原因が別れると思います。
そして、いわゆる「欠陥」と言うのは、3と4です。
このうち、3は最近の新築住宅には、ほとんど見られなくなりましたが、中古の
住宅や、増築時に増築部分だけ、基礎に鉄筋を入れないケースは多いです。
ひどい基礎になりますと、コンクリートブロックで建物の基礎をつくってあった
りします。
特に二階建て住宅の場合、基礎に鉄筋が入っていないと、地震の際に土台下の
コンクリート基礎が、一気に崩壊し、建物が崩れ落ちる危険性があります。
また、もし、鉄筋が入っていたとしても、鉄筋の入れ方が悪く、問題を引き起こ
すケースも多いです。
最近の新築住宅でも、たまに施工不良の鉄筋工事を見かけます!
そして、4のケースですが、最近、最も問題になっている「欠陥」です。
今では、地盤調査をするのが、当たり前になっていますが、これを省いて建築
する場合は多いです。
また、地盤調査をしても、形だけであったり、地盤調査結果が悪かった場合、
調査結果をねつ造して、調査の結果、その地盤が「良好」との判定をする事さ
えあります。
…「えっ、そんな事までしないでしょう?」と、思われる方もいるでしょうが、
今、問題になっている「原子力発電所の真下に活断層」の件だって、調査結果
の「ねつ造の疑い」がある事例です。
4のケースでは、家を壊さずに、傾いた家を正常に戻し、地盤に樹脂やセメン
トを流し込んで、軟弱な地盤を強化する工事も可能ですが、非常にコストが高く
つき、厄介なケースです。
…素人では、ただ家の基礎部分のコンクリートにヒビが入っても、その「原因」
まで究明するのは不可能です。
もし、そのヒビが、「シャープペンシルの尖端が入るほどのヒビが複数ある場
合は、至急、私どもにご相談ください。」
家の問題はそのまま放置すると、家の寿命を短くし、人命を失う可能性があり
ます。