欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『NHKクローズアップ現代で取り上げられた既存不適格建築物!』

2015年11月23日 09時24分14秒 | 古民家




『古民家だけではない、危険な既存不適格建築物とは!』




…私は一切TVを見ませんし、TVなる下らないものはありません!

『また、偉そうに、TVでコメントする事もしたくありません。』



…が!

『このブログの愛読者様から、NHKのクローズアップ現代で、私が常に危険だと指摘する既存不適格建築物について、報道していたと連絡がありました。』



既存不適格建築物、又は、現存不適格建築物というのは…

『現代の建築基準法に適合しない、非常に危険な建物の事です。』



これらの、危険な建物は、今すぐに、取り壊すのが妥当ですが、法的にはすぐに壊す必要がありません!



困った事です!

『京都の様な街は、既存不適格建築物ばかりで、大きな地震でも来たら、京都の街は火の海になるでしょう!』



先日起きた、広島の『メイドカフェ』の火災も、まさしく、『既存不適格建築物』でした!



今すぐ!

『法律を改正して、既存不適格建築物に対して、規制を強化すべきです!』



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『バカップルが購入した古民家に2500万円も修理代が必要!』

2015年09月13日 08時02分21秒 | 古民家




『最近は、大手不動産会社まで、耐震性の全く無い古民家を売る!』



これは、京都で実際にあったお話です…

ある若い夫婦が、京都に、古民家を買いました!



某大手不動産会社の担当は…

『この物件は古いので、土地だけの値段です!』



つまり、『古屋付き土地』と言う事です!

『不動産屋は、建物に責任が持てないと、この様な、逃げのテクニックを使うのです!』



…でも、一つおかしい事が…

『この、古民家は、不動産会社によって、耐震診断されているとの事です!』



耐震診断そのものが、インチキに近いのですが、古民家に耐震診断など、出来るわけがありません!



『不動産屋というのは、大手でも信用出来ません!』

『そして、古民家なんて、絶対に買ってはいけません!』

『見た目が立派でも、インチキなモノは多いです!』



若いバカップルは、古民家なんてインチキなモノを買ってはいけません!



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『庭の話!!』…庭も建築の一部であり、ただの空間では無い!!

2014年12月27日 09時24分05秒 | 古民家




『庭は、屋根や天井が無い、もう一つの居室である!』



…昔、あるお金持ちの家に育った坊ちゃんが、自分の父親にこう言いました…

『お父さん、友達の家に行ったら、庭が無いんだよ!』

…すると、父親は、こう言いました…

『お前、そんな事、他所で喋ってはいけません!』



確かに…

『庭と言うと、金持ちの道楽』みたいに思います!

マンション暮らしをして居られる方は、狭いベランダで、プランターに花を植えて

楽しんで居られるでしょう。



庭と言っても、様々で、『京都の町家』で見られる『坪庭』等は、狭いスペースを

上手に利用して、『庭』としての要素だけでなく、『採光』『通気』にまで考慮し

た、我々、大和民族の考え出した傑作であります。



…そもそも、『庭』と言うスペースは、『部屋の一部』であります!

屋根や天井が無い、『緑の談話室』が、庭なのです。



我々、建築士の、『国家試験』では、設計製図の試験の時に、設計図に『植栽』が

記されていないと、『減点』になってしまいます。



それくらい、『庭』と言うものが、重要視されています!

『庭』も建物の一部なのです。


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古い建物(町家)は積極的に解体すべき!!

2014年08月17日 09時24分55秒 | 古民家




『古い危険な建造物が、災害時の街の安全を脅かしている!』



よく、皆さんが勘違いされる事ですが、『古民家』と『町家』は、基本的に

別のものなのです。



『町家』も『古民家』と、勘違いして居られる方が居られるようですが、

その構造や、成り立ちにおいて、違う要素を持つと考えてください。



…今、問題になって居るのが、京都の様な都市部に残る『古い町家』です!

これらの木造住宅は、『耐震性』『防火性』に劣るだけでなく、長屋構造で

ある為に、その所有権において、しばしば、『法律上の問題』も生じます。



もし、今、京都に『大地震』が発生したならば、『耐震性』『防火性』に

劣る『町家』からは、一斉に火の手が上がり、京都の街を焼き尽くす可能性

が大きいです。



…そうなったら、『本当の日本国民の財産』である、国宝や重要文化財が、

火災で大きな被害を受けるでしょう。



ですから、そうならない前に、『町家は解体』するのが重要です!



『古い物を愛する気持ち』よりも、『街の人々の安全』の方が優先します。



…しかし、それでは、京都の景色が変わってしまうと思われる方も居られる

でしょう…



…ならば、我々建築士の力を総動員して、『耐震性』『防火性』に優れた

『新築の町家』を建てれば良いではないですか!



『古い町家は、今、防災上のお荷物になっています!』

『空き家で、町家を放置している方は、皆の迷惑を考え、至急解体すべきです。』


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古民家は日本建築を知る『建築家』が扱うべき!

2013年11月14日 08時30分59秒 | 古民家



『古民家が好きなだけでは、保存も利用も出来ない!』


先日の私のブログで、

『昔、古民家はシロアリと共存していた!』なる、驚愕の「学説」を

発表した、ある古民家大好きサークルのお話を致しました。



彼らは、どうやら、建築の素人さんらしいので、こんな間違いも平気で

するのでしょうね。

「趣味の域」で活動しているのなら、どうでも良い事です!




最近、TV等でも、若者が「古家」をリフォームして、住んで居る様子を、

見る事があります。




私が、見たのは、京都のボロボロの町家(町家は古民家には分類されません。)

を改造して住むまでを、やっていました。



彼らも、前記の古民家大好きサークルと同じで、何の建築知識もなく、

ボロボロの町家を、改造していました。


見て居ると、「耐震補強」と称して、「筋交い」等を入れて居ましたが、

そもそも、「町家」にも「古民家」にも、この様な改造は、無意味です。



…そもそも、「町家」も「古民家」も、現在の「建築基準法の適合しない」

住宅です。

耐火性、耐震性に極端に劣り、そこに住む住人や周囲の人まで、危険に巻き込む

危険性を秘めた「古家」である事を、忘れてはいけません。



また、「耐震補強」したくても、現代の家の様な「耐震補強」をしても、

かえって、地震の時に建物を「崩壊」させる原因になります。




元来、「日本家屋」は、地震の時に、建物が「変形」したり、建物が基礎

から飛び上がったり、ずれる事で、地震のエネルギーを受け流す構造です。



もし、それを、「西洋建築」の様に、「金具」や「筋交いの様な斜材」で

補強したら、今度は、建物の柔軟性が損なわれて、倒壊するでしょう。



「古民家」を扱う為には、「日本建築」を良く知る必要があります。

出来れば、私の様に「宮大工」の知識もある、「建築士」が「古民家」を

扱うべきなのです。




ただ、「古民家」が好きで、表面的に綺麗にして使うだけでは、

『古民家を、愛しているとは、言えません!』



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