欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

新築後、すぐに売れなかった家の中でクロスが変色

2020年12月23日 11時03分56秒 | 悪質不動産

神戸市内のとある街で、発泡ウレタン断熱材を使った新築一戸建てが売り出されていました。

 

新築後、一年近く売れなかった物件でした。

 

それが、このコロナ禍の中、売れたんです。

 

現在、銀行が、お金をじゃぶじゃぶ貸し出しています。

倒産させないために、銀行が市中にお金をばらまいているのです。

一応『融資』という名目ですが、まぁ融資を受ける側にとっては、『借金』です。

 

住宅ローンも、同じです。

 

コロナウィルスの感染拡大の影響で、企業の業績は悪化し、雇用も悪化、減給、ボーナスカットの最中、なぜか家や車が売れていくという、おかしな現象です。

 

「返済額は、月にたったの5万円で済みますよ!」とかいう、不動産屋や銀行の悪徳セールスにひかかった消費者は、「えー、賃貸マンションの賃料よりも安いわ!」と、住宅を購入する方がお得だと判断するのです。

 

それで、新築住宅が売れていっています。

 

ずっと売れ残っていた新築一戸建てまでも、売れていくのです。

 

ところが、とある新築一戸建てでは、発泡ウレタンを使用して施工したので、クロスに変色が生じていました。

 

先日、せっせと、業者が入って、クロスを張り替えていました。

 

新しい白いクロスに張り替えたので、表面的なシミや変色はなくなりました。

 

でも、またしばらくしたら、出ますよ。

 

 

この物件の購入者も、この新築の家に住み始めて、しばらくすると、クロスはまた変色や黄変を起こす可能性があるでしょう。

 

 

そうしたら、購入者は業者に対し「クロスを張り替えて」と請求するのでしょうが、クロスを張り替えるのも、お金がかかります。

 

「あと何回、張り替えたら済むのでしょうか?」

 

 

多くの業者からの相談で「これまで、クロスのシミや黄変が出るたびに、3回張り替えたのですが、4回目の張り替えも起こりそうだ」と、困っている施工業者も多いのも事実なんです。

 

 

新築一戸建てを購入したら、クロスのシミ・黄変のトラブルで、問題を抱えるようになった、家を買わなければ良かった、失敗したという人の話もよく聞きます。

 

 

『家』なんて、大金です。

 

不動産を買うということは、博打みたいなもんです。

大損するかもしれません。

 

「ローンが簡単に組めるから」と、安易に購入しないよう、よく考えてからマイホームを選択して下さい。

 


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