欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

危険な円安!どうしても円安に誘導する日本政府

2021年03月14日 12時04分32秒 | 経済

日本政府は、円安だと、日本経済は安泰と考えているようです。

 

自動車メーカーなど、輸出企業を庇うためでしょうか。

 

 

一方で、円安になると、輸入には不利です。

 

日本は、多くの食料やエネルギーを海外からの輸入に頼っています。

 

または、コロナウィルスのワクチンも、海外企業からの購入で、輸入しています。

 

 

 

3月に入り、円安への動向が激しくなってきました。

3月上旬には、1ドル109円台に入りました。

 

1月下旬は、、103円台でした。

 

約1か月半で6円も円安になりました。

 

 

このまま円安になると、輸入品が高くなってしまいます。

日本国民は、スーパーなどで食品の買い物をする時、バターなど乳製品、小麦粉、大豆など、値上がってくることを実感することになるでしょう。

 

そして、ガソリン・灯油など、エネルギーも値上げとなります。

電気代やガス代も高くなるでしょう。

 

NY原油がじわりと堅調ですので、実際に灯油やガソリンも、値上がってきています。

 

 

「円安になっても関係ない」のではなく、円安で消費者は、悲鳴を上げることになるのです。

 

 

雇用が悪化していて、失業していたり、給与や賞与が大幅にカットされ、収入が減っている最中に、食品や光熱費の値段が上がるなんて、地獄です。

 

 

うんと昔、戦後まもなくの頃、日本円は、1ドル350円だった時代がありました。

 

現在の100円台前半が通常であることを考えると、1ドル350円なんて、すごい円安っぷりです!

 

円安というのは、円が安いということです。

円に信用がないということです。

 

 

コロナウィルスの影響で、世界各国、経済がズタズタですが、日本も、ズタズタです。

 

そんななかで、円が売られ、ドルが買われている現象です。

 

 

アメリカの債券の利回りが上昇し、金利差が生じたことにより(安い金利の円よりも、高い金利のドルを持つ方が得)、ドルが買われる現象が起こっています。

 

と、表向き、そうなっていますが、実は、円(日本)の信用がないので、円が売られているような気もします。

 

 

よく「円が、紙っぺらになる」と、経済評論家などが、予想しているのを見聞きします。

 

大袈裟ではなく、将来現実に有り得るかもしれません。

 

 

借金大国の日本は、国債を発行することで賄っています。

 

国債を買っている人、国債を持っている人は、主に、金融機関や日本国民だそうです。 

 

ところが近年の実態はというと、国債の半分を、日銀が保有しているのです。

 

日銀は、大量に自分で国債を発行して、自分で大量の国債を買って保有しているのです。

 

融通手形みたいな感じでしょうか…

 

こんな国、日本だけですよ。

 

 

日本も、欧米のように、債券の利回りが上昇したら…

 

住宅ローンの金利が上がるので、返済できなくなる人が増加するでしょう。

 

住宅の競売など増加すると思われます。

 

 

もはや購入した新築の家の欠陥や不具合なんて、苦情を言ってられない状況です。

 

「毎月の住宅ローンの支払いが、困難」

「マイホームを失う」

という問題にぶち当たることになります。

 

 

 

日本政府は、もしコロナウィルスでさらに借金をして、借金が増えすぎて返せなくなれば…

 

「ご和算に願いましては…」

 

と、借金をチャラにする可能性も出てきました。

 

そうすると、国債を持っていても、何の価値もなくなります。

そして、今の円を紙っぺらにして新しい紙幣を作る、なんて、日本政府はやらかすのではないかと予想されます。

現金を持っていても、紙幣がただの紙になることもあり得ます。

 

実は、日本は過去、戦後、一度、やっているんですよね。

ハイパーインフレによる預金封鎖です。

 

 

疫病(コロナ禍)の混乱に生じて、またやる可能性もあります。

 

 

「日本政府が国民を守ってくれる」と、悠長なことを考えていると、財産をみんな失うという悲劇に見舞われることになります。

 

自分の身は自分で護る。

 

 

この一年、コロナウィルスの感染拡大で、日本政府の対応を見てきましたが、利権にまみれた不平等な対応に、日本国民が失望するばかりでした。

 

 

コロナ禍を生き残れるか。

 

国民の一人一人の考え方次第です。

 


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