欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

木造住宅と軽量鉄骨住宅の見分けができない!?

2013年04月22日 09時29分29秒 | 調査日誌



『土地家屋調査士は、実にいい加減な奴が多い!』



皆さんは、一般的な木造住宅と軽量鉄骨住宅の見分けがつきますか?

私たち「建築士」で、この見分けがつかない人は、まず居ないです。


構造的な違いに付いては、徹底的に勉強してきていますし、「設計」においては、

これらの違いが分からなければ、図面をひけないのです。



…ところが…

同じ専門家であるはずの、「土地家屋調査士」の中には、木造住宅と軽量鉄骨住宅の

違いや、鉄骨造と鉄筋コンクリート造の違いを、よく理解していない人が多いのです。




「土地家屋調査士」なる仕事は、土地や建物の「登記」を代行する仕事です。

土地を登記する場合には、「測量」もします。


また、建物を「登記」する場合も、「土地家屋調査士」が現地まで赴き、建物の種類、

形、広さを調査します。



…もし、そこで間違いがあると、後で「固定資産税」が変わってきてしまうので、大変

な事になってしまうのです。



そんな、重要な仕事なのですが、「土地家屋調査士」の試験は誰でも受験できてしまい

ます。

一応、「法務省」の試験なんです!


その難易度は、半端なものではなくて、ある意味「建築士試験」以上に、合格するのが

難しい試験なのです。


こんな難しい試験なのに、その試験内容は、民法や不動産登記法ばかりで、建物の構造

に関する設問が、ほとんど無いのが現状です。



…だから、「木造」と「軽量鉄骨」の見分けがつかない「おばかさん」も出て来る訳です。

こんな違い、「うなぎ」と「どじょう」ほどの違いがあるんですがね…




皆さんの家も、一度、登記簿に間違いがないか、確認した方が良いと思います!



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ワガママ大工が欠陥をつくる!

2013年04月19日 15時45分29秒 | 大工に用心




『世の中に大工と言う名の資格はない!』



一般に「大工」と言ってもピンキリです。

神社やお寺の様な、伝統的日本建築を建てる「宮大工」の様に、何年も厳しい

修行をしなければならない「大工」も居れば、鉄筋コンクリートの基礎枠を、

ベニヤ板でつくるだけの「型枠大工」まで居ます。


普通、大工になるには、中学を出て、どこかの工務店の「棟梁」のもとで修行

して、ドジをやっては顔が平行四辺形になるくらい殴られながら、一人前の

「大工」へと育って行くものでした。


その頃の「大工」は責任感があり、おかしな仕事をする事は、少なかったので

すが、今は時代が変わり、「暴力反対!」「体罰反対!」の世の中になってし

まって、「棟梁」がドジをやらかした「若い衆」を殴ろうものなら、殴られた

「若い衆」は、とっとと仕事をやめてしまいます。


「大工」の仕事みたいに職人の技は、理屈ではなくて、「体で覚える」もので

ありますので、親方の仕事を盗むくらいの根性がないとダメなんです。


現代では、そんな根性のある大工も少なくなり、「人権」「自由」「民主主義」

の元で大人になった若い大工は、「施主」さんに敬意を持つ事も少なくなり、

とにかく、お行儀が悪いです。


私は、建築士ですので、現場で若い大工にダメだしすると、わざと聞こえない

ふりをしたり、ロクに返事もしない有様です。

あげくの果ては、「俺の仕事の仕方にケチをつけやがって!」と、言ってキレ

る訳です。


法律上、「建築士」は「大工」に指示指導する義務及び権限がありますので、

この様な態度は、誠に許されざる事です。


「体罰反対!」もわからない訳ではありませんが、「ワガママな大工」を量産

してるのは事実です。


我が国では、「大工」と言う資格はありません。


誰でも明日から「大工」を名乗れるのです。

きちんとした職人教育をしないと、今に大変な事になります。


少なくとも、「自由」を教えるなら、「がまん」と言う事も躾けなければなり

ません。



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耐震工事の中には、欠陥建築(欠陥住宅)を生むものがある!

2013年04月16日 11時24分39秒 | 怪しい耐震工事の話




『大手のリフォーム会社の行った違法工事!』



「いけない工事」というのは、大きい会社でも平気でやっているんです。

これから、書かせて頂く内容は10年ほど前にあった実話です。



ある友人から、「隣の家でリフォーム工事をするらしいけど、困って

いる。」との相談があって、私が現地に行って見る事にしました。


その「問題の家」は友人の家との「隣地境界線」ぎりぎりの所まで建築

されていて、足場を掛けるスペースすらなかったのです。


本来、「民法」では「隣地境界」から50センチ以上離して家を建築す

る事になっているのに、この「問題の家」はそれを守っていませんでし

た。


…すでに、職人達が、友人には、無許可で友人宅の敷地に入り込み、

「足場」を設置しようとしていました。


これも、「民法」では、「隣地所有者」に許可を得れば「隣地使用」が

認められますが、リフォームする側の家は、何ら相談もして来ないし、

「隣地所有者」に許可すら取らなかったのです。


…そこで、私は「友人の代理人」(民法の規定で代理行為が出来る)と

して、その工事に「待った!」を掛けました。


すると、その工事を請け負った「大手リフォーム会社」の責任者が、私

の所に来て、「なぜ、工事を止めるんですか? 隣地使用権にもとづい

て、隣地を使っているだけです。工事を続けさせてください。」と、言

って来ました。


仕方ないので私は、「隣地使用権と言う権利は、隣地使用者が使用を認

めた時に認められるのであって、今回は土地の所有者がそれを認めてい

ません。」「また、その際も、何の為の工事かを説明してから、隣地所

有者の許可をもらうのが常識です。」「あなた方は、それさえしていな

いので、一旦工事を止めさせたのです。」


そう言われて、工事責任者は「そんな事言ってたら、工事なんてできま

せんよ。」と、ふてくされていました。


私は、まだ何の工事か聞いていなかったので、「何の工事でしょうか?」

と聞いてみました。


…責任者は、「これは、リフォーム工事と耐震工事です。同時に建物の

通し柱を途中から切断して、増築もします。屋根瓦はそのままです。」


それを聞いて「建築士」の私としては驚きで目が点になってしまいまし

た。


建物の「通し柱」というのは、一階から二階まで一本の材木を通してあ

るので、「通し柱」と言いますが…

この「通し柱」は家の四隅等に入っている、耐震構造上重要な「柱」で

す。それを、途中で切断するなんて、信じられない「耐震工事」です。

しかも、「耐震工事」では家の上部の重さを軽減する為に、屋根瓦は撤

去するのが普通です。


…呆れかえった私は、「かなり、変わった耐震工事ですね。今までそん

な耐震工事を聞いた事もありません。」

「ところで、先ほど増築もするとおっしゃいましたが、役所に建築確認

申請は出ているんでしょうね?」

「ここは、準防火地域ですから、10平米未満の増築でも、建築確認が

必要です。」


…驚いた事に、工事責任者は、「私も建築士ですが、そんな法律がある

んですか?」と、びっくりした顔で言いました。


本当に私は、ずっこけそうになってしまって、この工事責任者を叱る事

も忘れてしまいました。


皆さんに、もう一度言いますが、この「違法な工事」をしようとした会

社は、有名な大手のリフォーム会社です。


大手の会社にも、知識のない建築士がいるのです。



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『首つりの家』…とんだ田舎物件!

2013年04月12日 16時05分52秒 | 建築のうんちく



『田舎暮らしにご用心!』



3.11の原発事故以来、万一、原発事故が起きても、大丈夫な場所にセカンドハウスを

持つ方が増えています。

通常は、週末の別荘に使用して、万一、原発事故が起きたり、都市部に大規模災害が

勃発した際に、避難場所にするためです。


特に、古民家に家庭菜園ができる程度の庭のある物件が、人気の様です!


しかし、こう言う「特殊物件」には、十分な注意が必要です。

…それは、主に二つの理由があるからです。…


理由の一つ目は、古民家には、耐震性の面で多いに疑問がある事です。

一般的に古民家は、屋根の重量が重いわりには、構造がきゃしゃで、土台も腐って

いる様なものがほとんどです。


耐震性や防火性は、全く無いと考えた方が賢明でしょう!


そして、二つ目の理由は、「建物の履歴」がほとんど分からない事です。

意外と、その建物の中で、どなたかが、お亡くなりになっている場合も多いです。


実際に、先日訪れたある民家では、一人暮らしの男性がノイローゼで、庭先の松の枝

にロープをかけ、首を吊って亡くなったと聞きました。


こういう物件も、すぐにネット等で売られるんですね…

気にしない人は、全く気にもしないでしょうが、霊感のある人等は、もう耐えられな

いほどの薄気味悪さでしょう。



…都会の方が、田舎物件を買われる時は、こんな問題を持った住宅を、買われない様

にされてください。

 


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欠陥建築(欠陥住宅)…『国土交通省ネガティブ情報・イケナイ一級建築士』

2013年04月12日 10時19分37秒 | 建築家(建築士)に用心




『一級建築士は本当に信用出来るのか!?…処分された奴が多い!』



皆さんが家を建てる場合、どうやって「建築士」の「信用」を確認するでしょうか?


…実は、誰でもタダで、「問題のある一級建築士」を確認出来る方法があります。

国土交通省では、あまりにも「一級建築士」が「法令違反」を犯すので、「処分」を

受けた一級建築士の名前をHP上で「公開」してあります。


「国土交通省ネガティブ情報」と言うHPがそれです!

言って見れば、「公開さらし首」みたいなものです^^


ただ、注意して欲しいのは、相当な事をやらかした為に「処分」された者の氏名だけ

ですから、ここに記載がないから「安心」とは言えません。


…実際に、私が調査をした「欠陥建築」に関わった一級建築士も、このHPでは「公開」

されていませんでした。


国の「公開さらし首」は、よほどの「悪」だけです!



やはり、皆さんが「一級建築士」に家を「設計」させる場合は、我々「建築士探偵」に

その者の「素行」「過去の違反歴」の「捜査依頼」をされるのがよろしいでしょう。


…これは、「捜査」をしていていつも感じる事ですが、「一級建築士」の中には性格

の歪んだ「異常性格」に近い人物もいると言う事です。


人は、見た目や、学歴では分からない「陰の部分」や「残忍性」が隠されて居る事が

多いです。


よく、事件が起きて、TVの取材に「普段は真面目で、良い人に見えたのに…」と、

言っているのを見かけますが、外見では判断出来ない事があります。


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