『家の換気をしないと、家が腐る!』
最近は、「クレイマー」の影響で、「欠陥でないのに裁判」するケース
が多くて、辟易します。
今日、御紹介する事例は、実際に「欠陥建築バスターズ」が調べた例です!
関西地区の、築30年の木造二階建て住宅を調査した時の話です。
それは、普通のどこにでもある、モルタル壁の木造建て売り住宅でした。
内部に入って驚いたのは、「とにかく、カビ臭い」事です!
床の「化粧合板」もベニヤが、めくれていますし、押し入れも「カビだらけ」
なのです。
押し入れに入って居た、「ひな人形の家具」の金具等は、錆びて朽ち果てて
居る状態でした。
…「クレイマー」や「どこかのインスペクター」なら、
『欠陥で、家が、カビだらけになって、住めない程に腐った!』
と、言って、恥ずかしくも無く、業者を裁判で訴えるでしょうね。
ところが…です!
この原因は、「欠陥」でも何でもないのです。
問題は、「家の使い方」にあったんです!
この家の主婦は、「寒い、寒い」と言って、部屋の換気をせず、
わざと、湯気を立てたり、調理中も換気扇を使いませんでした。
それが、原因で、いつも、アルミサッシ周辺には、「結露」がひどく、
カビや湿気の原因になって居た訳です。
…この様な「欠陥」と勘違いするケースは、実に多いのです!
皆さんも、ご自分の家を「腐らす」前に、「欠陥建築バスターズ」まで
ご相談下さい。
『傾斜地、雛壇の住宅は、買ってはいけない!』
斜面や、雛壇の住宅は、眺めが良いので、購入する方も多いでしょう。
しかし、この様な地域では、どのような工事をしても、長い間に建物が
「傾斜」して来ます。
通常の2階建て住宅の場合、大手の住宅メーカーですら、「地盤調査」が
いい加減です。
日本では、基礎から上に対する検査は、非常にうるさいのですが、「地盤」
に関する調査は、いい加減です。
『砂上の楼閣』と、全く同じなのです!
我々プロが、「宅地造成工事」を見ていますと、実に、いい加減な工事を
見かけます。
今、消費税増税前で、「とにかく売ってしまえ!」と、言った感じで、
「問題のある新築住宅」が量産中です!
『本当に、今、新築住宅を買わない方が良いです!』
あと、2年位すると、様々なトラブルが、「問題のある新築住宅」で起こり、
我々、「欠陥建築バスターズ」の仕事が、激増しそうです。
『人間がほっと出来る空間を検証してみると…』
室町幕府八代将軍、足利義政が、「月を眺める為に作った施設」が「銀閣寺」
です。
足利義政さんは、ちょっと「オタク」な所があって、一人で、或は、美女と、
「月を眺める」のが、お好きな方でした。
…そこで、最も「月を眺める」のに相応しい空間を、作りたくて、「銀閣寺」
を建てた訳です。
その「銀閣寺」には、日本で最初の「四畳半」と言う空間があります!
この「四畳半」と言う空間が、広からず狭からず、絶妙の「空間」なのです。
戦後の日本で、「大学生の下宿」と言えば、ほとんどが「四畳半」でしたし、
飲み屋街の裏に、よく存在した、「連れ込み宿」なども、外の看板に、
「四畳半あります!」みたいに書いてありました。
最近は、「畳」の家が減って、「四畳半」も見なくなりましたが、この
サイズの部屋が、日本の家には、ピッタリなのではないでしょうか?
私の「書斎」は、洋室ですが、大きさは「ほぼ四畳半」です!
『室町時代の、オタクもやりますね^^』
『断熱材が入っているのに、寒いのは欠陥か??』
先日、こんなご質問が、御座居ました…
「…大手の住宅メーカーの家を建てたんですが、とにかく寒いのです。」
「ちゃんと、断熱材を入れるのは、見ていて確認しました。」
「これって、欠陥ですか?」
「ストーブを消すと、寒くていられません。」
…全く、何でもかんでも「欠陥だ!」と騒ぐ人が居るので、こんなご心配
をされる方が、居られるんです。
『本当に、困った社会現象だと思います!』
「断熱材」と言うのは、自ら「発熱」する訳ではありません。
ですから、「ストーブ」を消したら、寒いのは当然です!
「断熱材」は、家に被せた「毛布」だと思ってください。
我々が、夜、寝る時に被せる「毛布」は、誰もベッドに人が寝ていないと、
中は、冷たいですね。
でも、誰か寝ていると、人間の「体温」が「保温」されて、温かいです!
…「毛布」も、実は「断熱材」なのです!
温かさを逃がさない為に、使用する訳です。
家の「断熱材」は、家の中で暖房をすると、その熱を、外に逃がさない様に
しているのです。
自ら「発熱」していないので、暖房を止めると、次第に部屋は寒くなります。
最近、よく、「断熱材」を入れたのに「寒い」と言う話を、聞きます。
そう言う家を調べてみると、ほとんど、どこかに「吹き抜け」がある場合が、
多いです!
暖房をしても、温かい空気が、天井の方に、逃げていってしまうからです!
これは、「ある意味欠陥」かもしれません。
最近の「建築士」は、デザインばかりに気を取られて、機能性を考えない者
も多いです。
日本の「デザイナーズ住宅」は、海外で、「笑いもの」になっている場合さえ
あるんです!
『日本には、日本の風土にあった家が必要です!』
『断熱材を入れても、住みにくい家もあるんです。』
『調査官、Gメンを名乗っても、逮捕はされないが…』
「日本語というものは、正しく使って頂きたいものです!」
…インスペクターなる者たちの、プロフィールを見ると、たまに、「妙な表記」
を見つける事があります。
…「◯◯調査官」「◯◯Gメン」と聞くと、政府の役人と勘違いしませんか?
そもそも、「官」と言う文字そのものが、「役人」を表しますし、「Gメン」と
言うのは、「ガーバメントメン」の略です。
この「ガーバメントメン」も、「政府の役人」ですから、民間の人間が、これら
の表記をするのは、本来、おかしい訳です。
…それとも、何か、深い意味でもあって、あえて、その様に呼ばせたいのでしょうか?
何れにせよ、これらの表記は、「一般国民に間違った印象を与えかねません!」
ので、表現方法を変えては如何なものでしょうか。