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欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

農業も、建築業も衰退〜日本に産業はなくなった

2025年05月30日 11時04分50秒 | 経済
アメリカの73%の世帯が、現在の家計に『順調』『快適』だと回答しました。

いささか、“物価高が懸念ではある”が、日々の暮らしに問題はないとのことです。


では、日本では、どうでしょうか?



お米の値段が高騰して、5キロ5,000円で売られる店舗も出現しました。


農家は、5キロ2,000円とかじゃ、安くて、やってられないと言います。


儲からなくて嫌なら、農家、やめたらいいです。

士農工商の時代のように、職業は強制してません。

自由に、転職して下さい。



私の身内にも、代々の米農家がいます。

結構な量を生産し、しかも水のきれいな棚田で、最高級のランクのお米でした。

でも、年収は、低かったです。


トラクターなど、購入できる資金はありませんでした。

次の代である長男が、会社員でしたが、その長男がトラクターなどローンで購入し、支払っていました。

米農家が儲からないことは、身内一同、みんなよくわかっていました。

だから、身内がたまに、援助することもありました。

現在は、長男がサラリーマンしながら、農家しています。



お米は、日本人の主食です。

国民の食を担う農家は、重要な仕事をしているのです。


頑張って、たくさんの農作物を生産している農家には、お礼の報奨金を、税金から出しても、私たち国民は、何の不満もありません。


しかし、休耕田や、お米以外の作物を作って、減反している農家にお金を出すという政策は、
「はぁ?」と思います。

これはどう考えても、政治家と企業の利得権益ですね。



アメリカのトランプ大統領は、有能でないと批判もありますが、アメリカファーストで、日本の政治家よりも、自国の産業と国民を守ろうとする意欲が感じられます。


日本の政治家は、『自分が大事』、『選挙が大事』、『国民はどうでもいい』ですから、日本が沈んでいくのは当然です。




先日、ホームセンターに買い物に行きました。

資材館で板を購入して、カットしてもらおうと思い、店に入ると、お客さんがいないのです。

平日の午後だから、お客さんは少ないとは思いますが、広い店内、1人もお客さんがいないのです。

店員は、レジに1人、店内に1人と、合計2人いました。


そして、購入した合板ですが、値段が高くなりました。

数年前の2倍以上ですね。

資材館なのに、職人のお客さんもいませんでした。


職人は、仕事がないから、資材を買いに来ないのです。


私は、1人で店内を歩いて、静かな店内を不気味に感じました。



その後、生活館の建物に移動しました。

入口にある園芸の植木は、水をやってなくて、干からびている鉢植えもありました。

軟弱なヘナヘナのオリーブの小さな鉢植えが、2,000円と高く、こんなんじゃ、売れるはずないわと思いました。


生活館の中に入ると、これまたお客さんがいません。

ゴーストタウンみたいな、活気が失せた雰囲気でした。



ホームセンターの決算も悪いようです。

売り上げは、激減でしょうね。


日本経済は、どんどんしぼんでいく…

食糧もなくなり、家も建てられない。

何か、恐ろしい時代が来る気がしてなりません。




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建築も自転車も『溶接技術』が重要‼️

2025年05月16日 11時34分42秒 | 建築のうんちく
【マニアな建築と溶接の話】

先日、大手自転車店に行った時、面白い事に気が付きました。

私は、建築技術者として、溶接にも詳しいのですが、溶接にも良い悪いが存在します。

この自転車店の自転車の骨組みにあたる部分には、必ず部材と部材の接合部に溶接がしてありました。

そして、あれこれ溶接部分を見比べると、溶接の良い自転車と悪い自転車がある事に気が付いたのです。

まず、日本の自転車メーカーの自転車では、溶接部分の肉厚が厚く、一方中国メーカーの自転車では、溶接の肉厚が薄かったり、部分的に肉厚が変化していました。


【例外なく中国メーカーの自転車の溶接箇所はヘタクソでした‼️】

…実は、この様な溶接の不備は、建築でもよくあるんです。

建築でも金属と金属の接合に、溶接を行う事は多いです。

木造住宅でも補強金具等に溶接を使う事はありますし、鉄骨造の建物等では、この溶接が非常に重要です。

素人には、溶接箇所を見ても、どの溶接が良いのか悪いのかわからないと思いますが、我々の様な技術者には、それが瞬時に見分けられるのです。

我々建築士は、設計段階で溶接図面に、脚長とか、のど厚と言う表記で溶接の指示を出します。

そして、溶接の様な細かい箇所を真面目に施工出来る業者程、信頼できます。

私が、今までで一番溶接に関して優れていると感じたのは、旭化成のヘーベルハウスです。

このヘーベルハウスの事を、何処かのインチキインスペクターが、欠陥だ、欠陥だ、と大騒ぎしている様ですが、こんなの何の証拠も根拠もありません。

そもそも、日本にはインスペクター何て言う国家資格は存在しません。

旭化成のヘーベルハウスの様に、ほとんど目立たない鉄骨の溶接箇所にまで神経を使う企業は優秀な企業です。


【目立たない所に気を使える企業程信頼出来ると言えます❗】

…もしも、溶接をおろそかにしたら、とんでもない事になってしまいます。

巨大地震が来たら、溶接箇所が外れて、建物が崩れ、大惨事になるでしょう。

前記の自転車の場合ですが、中国で生産された自転車の溶接がいい加減だったので、自転車に乗っていた日本人が、自転車走行中に溶接箇所が破断し、自転車が真っ二つになってしまいました。

…その結果、顎の骨を骨折する大怪我をしたとか。

溶接の良い悪いを判断出来るようになるには、相当経験が必要ですが、良い溶接は、見た目も美しいものです。

ルーペで溶接箇所を拡大して見ていると、書道の書の文字を見ている様で、ついつい、その美しさに見とれてしまいます。

【細かい所がちゃんとしている事は、品質が良い証です‼️】

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