三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

正確な時計のその後

2019-02-04 05:07:32 | 日記
先日「正確な時計」ということで記事を載せました。約10年かけて時計を修理
した話です。
しかし,その後まもなく止まるようになりました。そして,調べているうちに
指針が急に全速力で回転を始めついに力尽きたのです。その回転はすさまじく
短針は見えましたが,長針は見えなくなったほどです。
ムーブメントを見るとガンギ車(と言うのでしょうか?)の軸を中心に壊れて
いました。しかも修復不能な重症です。

修理をあきらめ,別の時計からムーブメントを移植することにしました。
その時計とは

台所の壁にかけていた電池式の水晶時計です。本当は機械式の時計がよかった
のですが,移植の都合上仕方ありません。
時計の裏側です。

時計のケースに比較してムーブメントが小さいですね。
分解してムーブメントと指針などを取り外しました。

異種のもの同士ですから移植には苦労しました。ムーブメントの一部を切り欠
いたりして強引に取り付けます。

黒い文字盤に黒いムーブメントです。判然としないでしょうね。
ケースに組み込んで壁にかけてみました。長針・短針ともに移植するには長す
ぎたので適当な長さに切断しています。

動きは正常です。電池交換と時刻の調整時文字盤ごと取り外さなければならない
のが難点です。電池の方はともかく,時刻合わせを考えるとちょっと憂鬱です。
ところで,秒針は高さの制限からどうしても組み込めませんでした。
動きは正常なのですが,白い指針が何ともちぐはぐです。見かけはともかく,指
針が幅広いため文字が隠れてはなはだ不都合です。

そこで指針を作り変えることにしました。
プラスチック板の切れ端に短針の外形を描きます。

描いた線に沿ってナイフで切り取るつもりだったのですが,なかなかうまくい
きません。そこで鋏に替えました。

長針も同様に切り出し,取り付け穴を開けた後塗装。

単に穴を開けただけでなく,カエリを作って(バーリング?)軸に固定し易い
ように工夫しました。その部分がお分かり頂けるでしょうか?
組み立てて壁に掛けました。

なかなかいい具合です。まだまだ頑張ってもらいます。
以上

低い山ある記(番外): 名児山越え

2019-02-03 10:01:01 | 日記
万葉集巻6の第963はつぎの歌ということです。原文は万葉仮名ですが,読み
下し文とその読み仮名を掲げました。

 大汝 少彦名の 神こそは 名づけ始めけめ 名のみを
 おほなむち すくなひこなの かみこそは なづけそめけめ なのみを
 名児山と負ひて わが恋の 千重の一重も 慰めなくに
 なごやまとおひて わがこひの ちへのひとへも なぐさめなくに

作者は大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)と言う人。大宰帥・
大伴旅人の異母妹だそうです。
古典は苦手なので鑑賞のほうは省略します。気になったのは「名児山」です。
ここでは「なごやま」と呼ばれていますが,現在では「なちごやま」だそうで
す。そしてその場所は福津市と宗像市の境界にあることを知りました。
さっそく国土地理院の地形図で調べましたが,その山名は載っていません。ど
うも「山岳」として認知されていないようです。下の地図をご覧ください。

名児山?と手書きしたのはお分かり頂けるでしょうか?
国道から見るとどうも下の写真の山のようです。

車に乗ったまま登山口を探しながら峠を越えました。登山口は見当たりません。
車を地図に記入したPの位置に停めて降り,峠付近を調べていると,南側に木の
札が掛かっていました。最初の地図のA地点です。

「名児山越え犬養万葉古道」とあります。名児山に行けるかどうかわかりません
が,とにかくこの古道に入ってみることにしました。

あまり人が歩いた気配はありませんが,道はしっかりしています。途中ぬた場
がありました。鬱蒼としていて,何だか泉鏡花の「高野聖」の旅の僧になったよ
うな気分です。<怪しい女が出てきたらどうしよう?>などと想像しながら歩い
ていくとほどなく一番高いところ(峠)に差し掛かりました。

ここからは緩やかな下りです。しかし,相変わらず落ち葉,枯れ木,倒木などで
歩きにくい。
そのうち前方が明るく見えてきました。どうも出口のようです。

池があります。やはり反対側の入り口でした。同じように木の札が掲げられて
います。

最初の地図のB地点です。
国道に出てぐるっと一回りした形で再び峠に戻って車道に下り,車に戻りました。
1時間ほどの山歩きでした。

次回は是非名児山の頂上に立ちたいと思います。
以上

別府の保養所で一泊

2019-02-01 18:47:13 | 日記
昨日大分県の南の端にある故郷を訪れました。正確にはわたしの父母の故郷で
す。
あいにくの雨模様。同行者に見せたかった故郷の風景も霞んでいて残念でした。

帰途別府に立ち寄りました。別府にはわたしが30年間勤めた会社の保養所があ
ります。そこに1泊。退職者も利用できるのです。十数年ぶりです。

今朝は天気も回復。さっそく庭に出てみました。

はるか後方の右側は佐賀関半島でしょう。新日鉄大分らしき建物群も見えます。
記念にセルフタイマで自分を撮影。

風が強くて(少ない)髪が乱れます。寒い。
2階からは雪化粧の鶴見岳が見えました。

鶴見岳にはロープウェイがあって,何度か登ったことがあります。1度だけで
すが,歩いて登ったこともあります。もう40年ほど昔のことです。
保養所の正面です。

わたしが初めて利用してから2度ほど改装されたようです。

入社してから数年間は本当によく利用したものです。
懐かしさに浸ったひと時でした。
以上