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三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

勉強のしかた

2016-09-07 06:43:43 | 日記
きょう(2016年9月7日)の朝日新聞の第22面「朝日こどもニュース」の紙面にパトリック・ハーランさんが寄稿していました。題名は「質問のやりとりで議論できる力を」です。少し長いのですが,全文を引用しましょう。

 日本の教育はすばらしいと思います。世界の学力調査でも常に上位で,他国のよいものを取り入れてアレンジするのも上手です。でも,批判的思考と自己主張ができる人材を育てる力が足りません。
 米国の教育では「コミュニケーション力の育成」が重視され,国際社会でも,「質問する」「答える」ことが求められます。日本人も,議論できるようになれば鬼に金棒ですね。どうやって,子どもたちに教えればいいのかって?カギとなるのは「質問」です。
 ヒントは池上彰さんのテレビ番組にあります。例えば「東条英機は太平洋戦争の戦犯です」とテーマを伝えたあと,「なぜそう言われているかわかりますか?」と質問して答えさせるのです。そして,質問を受け付ける。池上さんのように「いい質問ですね」と褒めればいい。やる気が出ます。
 そういう学び方をすれば,情報を伝えるスピードは遅くなるけど印象に残り,理解度が高まります。大学までに身につけるべきことは,知識ではなく,「勉強のしかた」です。

結論としてパックンの言いたいことは最後の赤字の部分(原文は黒字)でしょう。これこそ,わたしが某学校で教師の真似事をしていたときの教育理念でした。

和文タイプライターと42シングル送信機

2016-09-02 16:31:26 | 日記
きのうから9月です。早いものです。ブログが追いつきません。もっとも,義務ではないのでブログを書かないからといって何か不都合が発生するわけではありません。
さて,きょうは「和文タイプライターと42シングル送信機」ということで三昧ぶりをご覧に入れましょう。
最初にお断りしておきます。和文タイプライターと42シングル送信機とは何の関係もありません。

まず,和文タイプライター。
先日知人宅から預かってきたものです。まずは写真をご覧ください。

この写真は保管時の状態です。活字を選んだり打ったりする機構が拘束(ロック)されています。長年倉庫で保管されていたようで,かなり傷んでいます。手前の3つの箱は予備の活字を収納したものです。
つぎの写真は拘束を解いて使用状態にしたところです。

リボンが乾燥しきって印字はできませんが,格好だけでもと思って紙をはさみました。
写真は「ア」の文字を選択したところです。左側に活字の詰まった箱が跳び出しています。外からは分かりませんが,内部ではアの活字を摘み出す準備が完了しているのでしょう。左のレバーを押すと活字を摘み出してリボンの上から紙に叩きつけます。
そうそう,リボンを使うのは新しい型ではないでしょうか?古い型というか業務用の大きな和文タイプライターではフェルト状のものにインクを染ませておいて,印字レバーを押すと活字を摘み出し,そのフェルトを舐めるようしてインクを付けた後に紙に叩きつけていました。その業務用(?)では縦書きも横書きもできましたが,ここに紹介している機種は横書きしかできないようです。
メーカは日本タイプという会社です。不思議なことに型式のようなものは表示されていません。
ワードプロセッサが出現するまでこのような機械で印字していたのでした。
整備ができて印字できるようになったらまた報告します。
エピソードを一つ。
わたしが学生のとき事務から和文タイプライターを借りて寮の自室で文書を作成したことがあります。そのとき,予備の活字の入った箱を倒してしまい,中の活字がこぼれ出しました。それからが大変。元に戻す作業は深夜(12時頃)までかかると見込んでいたのですが,結果は徹夜になってしまいました。何文字あったか覚えていませんが,何しろ文字が裏返しになっているので文字の認識が大変でした。

つぎは42シングル送信機。
もうずいぶん前から作ろうと思ってきたものです。42(「よんにい」と呼ぶ)とは真空管の名前で,正式にはUZ-42でしょうか?しかし,データブックにも単に42と表示されています。その42という低周波電力増幅管を短波帯の高周波電力増幅に使うのです。シングルとは一つということですから,終段は42を1個使った構成という意味です。
写真をご覧ください。

実はまだ完成していません。きょうシャシに穴を開けて機構部品を取り付けた段階です。
上面の左の真空管は6Z-P1です。これで発振させます。その右の真空管が上記の42です。その右の筒はコイルですが,タンクコイルと呼ばれます。その手前はバリコンです。ラジオ用の小さなものなので火花が飛ぶかもしれません。
シャシ前面の左から,水晶(振動子),バリコン,電流測定用ジャック,電鍵用ジャック,送受信切り替えスイッチ,それにバリコンです。
言い忘れましたが,この送信機は電信専用です。5W程度は出ると期待しています。
まあ,いまどき真空管で,しかもST管で送信機を作る物好きはほとんどいないでしょう。

おまけ。
近くの川岸のサイクリング道路を散歩していたら綺麗な花が咲いていました。

何という名前でしょうか?
この花を見て武者小路実篤の「共に咲く喜び」と書かれた絵画を思い出しました。
以上