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第133回直木賞候補作品「となり町戦争」から、受賞作品へというつながり。
6つの短編からなる作品。
どれもイメージしやすく、すんなり入ってくる文章。
どれも「子ども時代」の繊細な心が丁寧に描かれていて、
「妖精生物」の娘の大介さんを慕う気持ちは、女子の成長を同じくたどってきた
私としては「なぜあなた(男なのに)こんなに分かるの?」と筆者に問いたくなった。
子どもというのは実によく大人を観察している。
観察しながらも、嫌悪したり、罪悪感を感じたり、自分は違うと感じることを胸に秘めて
大人になる。表に出てこないそんな気持ちを思い出させてくれた作品。
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