今回は同じ岡山県出身の作家、というつながり。
冒頭、この時代設定は?と思ってしまうのも仕方がない。
伊久男と日名子の山の暮らしは現代からかけ離れている。
「山」という存在を人生の一部として受け入れ、生きていかなくては
ならなくなった人たちの物語だ。
なんだろう。何かしっくりこない。
老夫婦の過去にある事件が、ふたりの現在の生活につながっていることは
よしとして、真帆子ちゃんの背景がぼんやりしてしまう。
陽介を忘れられない気持ちを抱えたままであることもよし。
でも陽介側はどうだ?山頂で「真帆子に逢いたい」と思うほどの恋愛感情を
長い年月抱えていたことをどうも想像しにくい。
そして山頂での再会。
1年だよ?
しかも雪崩がきたとき「陽介がはっきりと呼んだ。輪郭のある強い、若い声だった。
真帆子の腕をひっぱる」って。。。ついさっき瀕死の状態で現れたって感じだったのに。
and陽介がお父さんを殺しちゃった動機は?
一方老夫婦は「これでやっと、あの事件が終わった」っておっしゃる。
うーん。
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