私の中の「THE 温泉」はここだ。
たぶん生まれて始めて入った温泉もここである確率は高い。
それから幾年、泊まった旅館のにおいから、下駄の音、麻釜でゆであがったトウモロコシの味、
スキーをかついで登った坂道・・・温泉以外の思い出も積み重なった。
となると、もうこれは「スリコミ」みたいなものであり、よって私の人生どこの温泉に
行っても比較対象は野沢である。
今回は「麻釜の湯」と「真湯」。
体を洗う、ことがメインでない入浴・・・それは「お湯」を楽しむ入浴。
出てからは、熱いお湯のおかげで即乾いた体に当たる風を楽しみ、タオルに染み込んだにおいを
スゥハァする楽しみ。
至福。