時代はさかのぼるが、鴻上尚史と同じ岸田國士戯曲賞を1972年に
「道元の冒険」で受賞した井上ひさし、というつながり。
なぜか「モッキンポット」という名前に聞き覚えがあり、ひょっとして
昔読んだ?と思ったが、違った。
こんなおもしろいもの、読んだら忘れない。
「カナダ人の発音は田舎くさくて困ったもんや。あんた、そのカナダ訛りを
直すのにたっぷり1年はかかりまっせ。」と指摘したフランス人神父が
モッキンポット神父であり、これが主人公小松君との出会いの場面だ。
それから始まる物語はまさしく神父さんの尻ぬぐい記なのだが、
勉強する身であってもなんでも、まずは「食べる」ということのために、
貪欲にならざるを得なかった時代背景がドンと構えている。
やはり演劇に携わる人の書くものは、どんな隅に出てくる人物にも物語を
ちゃんと背負わせてるところが、共通しているように思える。
だからヒヨコ鑑定の話をするストリッパーのヘレンさんのイメージも
自然とできてしまうのだ。
「むずかしいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白く」
「道元の冒険」で受賞した井上ひさし、というつながり。
なぜか「モッキンポット」という名前に聞き覚えがあり、ひょっとして
昔読んだ?と思ったが、違った。
こんなおもしろいもの、読んだら忘れない。
「カナダ人の発音は田舎くさくて困ったもんや。あんた、そのカナダ訛りを
直すのにたっぷり1年はかかりまっせ。」と指摘したフランス人神父が
モッキンポット神父であり、これが主人公小松君との出会いの場面だ。
それから始まる物語はまさしく神父さんの尻ぬぐい記なのだが、
勉強する身であってもなんでも、まずは「食べる」ということのために、
貪欲にならざるを得なかった時代背景がドンと構えている。
やはり演劇に携わる人の書くものは、どんな隅に出てくる人物にも物語を
ちゃんと背負わせてるところが、共通しているように思える。
だからヒヨコ鑑定の話をするストリッパーのヘレンさんのイメージも
自然とできてしまうのだ。
「むずかしいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白く」