馬場あき子旅の歌38(11年4月)
【遊光】『飛種』(1996年刊)P126
参加者:N・I、曽我亮子、藤本満須子、鹿取未放
レポーター:N・I
司会とまとめ:鹿取 未放
287 秋風に胡桃の広葉鳴る下にさびしもヨハネの福音きけば
(まとめ)
この場所は次の歌の関連からいうとアヤソルクの丘の上にある「聖母マリアの家」のことだろうか。マリアはキリストの死後エルサレムを追われたヨハネと共に現在の「聖母マリア教会」跡(「聖母マリアの家」とは別で、エフェソスの都市遺跡群の外れにある)の辺りで暮らしていたが、最晩年はヨハネと共にアヤソルクの丘と呼ばれた郊外へ移転した。それが「聖母マリアの家」の辺りだという。これらの地でヨハネは「ヨハネの福音書」を書き継いだと伝えられている。それでヨハネの福音の説明をガイドさんか教会の人かがしているのであろう。(鹿取)
(レポート)
ヨハネの福音書は教えの書であるだけでなく魂に訴える宗教詩である。他の3人の福音書よりはしかし無視されていた。ヨハネはマリアを俗名で呼ばず処女ソフィアと呼んでいた。(N・I)
(当日意見)
★ヨハネの福音は一般的。(藤本)
★N・Iさんのレポートの出典は何でしょうか?あまり一般的な意見だとは思えませんが。これは
宗教とか生死についての寂しさ。(鹿取)