脱ケミカルデイズ

身の周りの化学物質を減らそうというブログです。 

浄水場からホルムアルデヒド(第五報) 原因ほぼ確定

2012年05月25日 | 化学物質

時事通信2012年5月24日(木)22時51分配信 原因物質は硬化剤成分=数トン流出、5事業所立ち入りへ―利根川水系汚染

http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-24X509/1.htm

  利根川水系の浄水場から基準値を超える化学物質ホルムアルデヒドが検出された問題で、厚生労働、環境両省は24日、主な原因物質が樹脂やゴム製品の硬化促進剤などに使われるヘキサメチレンテトラミンで、流入量は0.6~4トン程度だったとする推定結果を発表した。
 環境省によると、利根川流域では化学系工場のうち埼玉県2事業所、群馬県3事業所の計5施設で年間1トン以上、同物質を使用しているという。同省は両県に対し、25日にも立ち入り調査を実施するよう要請した。

  

読売新聞2012年5月25日(金)7時30分配信 ホルムアルデヒド原因物質、群馬の業者が排出か

http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/yomiuri-20120525-00165/1.htm

  千葉、埼玉県の利根川水系の浄水場で処理済みの水道水から国の基準を超える化学物質ホルムアルデヒドが検出された問題で、厚生労働省などが原因物質と断定したヘキサメチレンテトラミンは、群馬県内の産廃業者が、同県内を流れる利根川支流烏川(からすがわ)に排出した可能性が高いことが24日、わかった。

 埼玉県内の化学工場が今月、処理を委託したといい、埼玉県が25日にも発表する。

 この産廃業者は、ヘキサメチレンテトラミンを処理するのに十分な施設をもっておらず、中和処理などをしないままで、排出した可能性が強いという。

 埼玉県などが、この産廃業者と委託元の化学工場に対し、廃棄物処理法に基づき状況の報告を求める。

 埼玉県と群馬県が疑いのある工場の立ち入り検査を行うなどして、排出源を調べていた。利根川水系では、9年前にもヘキサメチレンテトラミンの排出が原因で、ホルムアルデヒドを検出している。


厚労省 化学物質による健康障害防止対策の適切な実施を印刷業界に要請

2012年05月25日 | 化学物質

 大阪府内にある印刷会社の従業員の間で、胆管にできるがん「胆管がん」を発症して死亡するケースが相次いでいることを受けて、厚労省は、21日、全国の印刷会社でつくる「日本印刷産業連合会」に対し、事業所で使っているインクや洗浄剤などの成分を把握し、有害性の高い化学物質が含まれている場合は、排気装置の設置や、健康診断の実施を求める。

 

厚労省2012年5月21日 化学物質による健康障害防止対策の適切な実施を印刷業界に要請しました

 厚生労働省では、印刷業はじめ多くの事業場で使用される一部の化学物質について、労働安全衛生関係法令に基づき、健康障害防止対策を進めています。
 今年3月、大阪府内の印刷事業場で印刷業務に従事した労働者から、胆管がんを発症したとする3件の労災請求事案がなされました。現時点では原因は不明で、現在、原因を究明中ですが、予防的観点から、今日(5月21日)、印刷業界団体に対して、労働安全衛生法令や大臣指針に基づく対策の適切な実施を要請しました。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002azlu.html


浄水場からホルムアルデヒド(第四報) 政府は連絡会議開催 埼玉県知事、アミン類の法規制を

2012年05月25日 | 化学物質

毎日新聞 2012年05月21日 利根川汚染:原因特定は長期化か…化学物質扱う事業所調査

http://mainichi.jp/select/news/20120522k0000m040099000c.html

 関東の浄水場で水質基準値を超える有害物質ホルムアルデヒドが検出された問題で、環境、厚生労働両省は21日、原因物質を特定するため、連絡会議を開いた。化学物質を取り扱う工場などは多岐にわたるため、排出源の特定には時間がかかるとみられる。

 会議では、埼玉▽群馬▽千葉▽茨城の4県にある浄水場で検出された原因物質の全体量を試算した上で、利根川上流域にある事業所で扱う物質の種類や量を調査することを決めた。

 環境省によると、化学物質排出管理促進(PRTR)法に基づき、有害物質を年間1トン以上取り扱う事業所に届け出が義務づけられている。上流域の群馬と埼玉で登録されている事業者数は2410カ所で、絞り込みには時間がかかりそうだ。【久野華代】

  

PRTR制度について

 PRTRインフォメーション広場 http://www.env.go.jp/chemi/prtr/risk0.html

 有害化学物質削減ネットワーク http://toxwatch.net/

 

毎日新聞 2012年05月23日 利根川・化学物質検出:ホルムアルデヒド検出問題 アミン類の法規制を 知事が国に緊急提言へ /埼玉

http://mainichi.jp/area/saitama/news/20120523ddlk11040341000c.html

 利根川水系の浄水場の水道水から水質基準値を超えるホルムアルデヒドが検出された問題で、上田清司知事は22日の定例記者会見で、塩素と反応してホルムアルデヒドが生成されるアミン類の物質について、関東地方知事会議を通じて法規制の対象とするよう国に緊急提言することを明らかにした。上田知事は「複数で申し入れた方が効果が高い」と述べた。

 アミン類の物質は、事業所からの排水を規制する水質汚濁防止法などで法規制の対象になっていない。県内では03年11月にも、化学工場から流れ出たアミン類の物質が浄水場で消毒用の塩素と反応し、ホルムアルデヒドが検出されるケースが起きた。県は、福島県北塩原村で23日に開かれる関東地方知事会議に提案し、賛同を求める方針だ。

 一方、県は新たに利根川の坂東大橋右岸(本庄市・群馬県伊勢崎市)で3時間おきに水質調査を実施する方針を明らかにした。河川水のモニタリング対象は計6地点となる。アミン類を取り扱う事業所約10カ所を抽出して立ち入り調査を進めているが、22日夕までに問題は見つかっていないという。【木村健二】