脱ケミカルデイズ

身の周りの化学物質を減らそうというブログです。 

ビスフェノールA、サルの実験で卵細胞異常

2012年09月30日 | 化学物質

朝日新聞2012年9月25日
「環境ホルモン」サルで実験 BPAで卵細胞異常

プラスチックの材料に含まれ、哺乳瓶などにも使われていた化学物質「ビスフェノールA」(BPA)について、アカゲザルを使った実験で卵細胞への悪影響が確認された。米ワシントン州立大などの研究グループが今週の米科学アカデミー紀要に発表する。

BPAは人の内分泌系に影響を及ぼす「環境ホルモン」の候補の一つで、ポリカーボネート製の哺乳瓶や食器が熟にさらされるとわずかに溶け出すことがある。米食品医薬品局(FDA)の基準に近い濃度でBPAを連続投与されたサルでは、卵細胞の異常が多かったという。グループは「BPAには人間の健康にも影響を及ぼす恐れがありそうだ」としている。

厚生労働省基準審査課によると、国内ではBPAを含む製品はほとんど流通していないというが、各国の動向を受けて食品安全委員会がBPAの安全性を評価中だ。同省は「新しい知見が得られたのであれば、委員会で検討されるだろう」と話している。(波多野陽)

 

ビスフェノールAについては、化学物質問題市民研究会のサイトの
「環境ホルモン」のページを参考にしてください。

http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/edc/edc_1.html

 


高脂肪食孫の代まで乳がんリスク妊娠中、ネズミで判明

2012年09月29日 | 食品

高脂肪食孫の代まで乳がんリスク妊娠中、ネズミで判明
朝日新聞2012年9月14日

妊娠中のネズミに脂肪分の多いえさを与えると、子だけでなく孫の代も、乳がんのリスクが上がるという研究結果を、米ジョージタウン大などが英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズで発表した。論文によると、妊娠中のーネズミに、脂肪分が43%を占める高脂肪食を与えると、子や孫は普通のえさ(脂肪分17%)を与えても、乳がんになる確率が普通のネズミより55~60%高くなった。乳がんは女性ホルモンと関係が深いことがわかっているが、妊娠後期のネズミに女性ホルモンのエストロゲン(O・1ppm、ppmは100万分の1)を混ぜたえさを与えると、子、孫、ひ孫の乳がんになる確率が50%高くなった。遺伝性乳がんの3分の2は原因になる遺伝子がわかっていない。今回の研究はこれらの解明につながると期待されている。


厚労省検討 シックハウス室内濃度指針値、原因物質を追加

2012年09月28日 | 化学物質

シックハウス症候群:規制強化、厚労省検討 室内濃度指針値、原因物質を追加
毎日新聞社 2012年9月21日 

 厚生労働省は、シックハウス症候群の原因となる化学物質の規制強化の検討を始める。現在は13の化学物質に室内濃度の指針値を設けているが、対象を増やす方針だ。28日からの有識者検討会で議論する。

 シックハウス症候群は、建材や家具から揮発した化学物質で頭痛やのどの痛みなどを起こす疾患。厚労省は対策のため、室内の空気1立方メートル当たりの濃度指針値をホルムアルデヒド0・1ミリグラム▽トルエン0・26ミリグラム▽キシレン0・87ミリグラム――などと定めている。

 関係者によると、今回は床材や接着剤に含まれる「2エチル1ヘキサノール」や水性塗料に含まれる「テキサノール」などが検討対象に挙がる見込み。13の化学物質以外の使用が進み、新改築した建物で体調を崩すケースが新たに報告されているためだ。

 対象物質の見直しは02年以来10年ぶり。指針値自体に強制力はないものの、建築基準法の建材規制や住宅性能評価の根拠、新築校舎引き渡しの基準として活用され、建築業界が対象物質を使わない対策を進めるなど一定の効果を上げている。【田村佳子】


禁煙薬で自殺の副作用

2012年09月27日 | 

ファイザー禁煙薬で自殺の副作用報告 因果関係はグレー
週刊朝日2012年9月18日(火)16時16分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120918-00000006-sasahi-soci

「魔法の薬」と呼ばれる禁煙薬、チャンピックス。朝夕と1日2回服用していた平野隆さん(30代、仮名)が、「今、人を殺したい」と電話で両親に告げ、8月1日、自殺した。

 禁煙手帳や残された錠剤の数などから、平野さんは処方どおり、31日の夜までチャンピックスを服用していたとみられる。服用と自殺との間に因果関係があったかどうかは不明だが、薬害訴訟を専門に扱う谷直樹弁護士はこう指摘する。

「服用から自殺までの時間が近接していることを考えると、関連性を否定することはできないでしょう。チャンピックスは、死にたいと思う『自殺念慮』や『攻撃的行動』など、多くの副作用の疑いがあり、それはファイザーから医療機関に渡される『添付文書』に記載されています。米国でも副作用は問題視されていて、チャンティックス(米国での商品名)が自殺念慮、うつ、心疾患などを引き起こしたとして、患者1200人が昨年、米ファイザーを相手に集団訴訟を起こし、係争中です」

 平野さんにも、ひょっとしたらその副作用が起きていたのかもしれない。

 チャンピックスの副作用については、米食品医薬品局(FDA)や、日本の厚生労働省が、製薬会社や医療機関からの報告をまとめ、公表している。FDAによれば、米国で承認された2006年5月から翌07年12月までに、「自殺行動」や「自殺念慮」の事例が計227件確認されている。

 一方、厚労省の独立行政法人・医薬品医療機器総合機構(PMDA)によれば、08年度から12年度(9月6日時点)までに、国内で「自殺念慮」(18件)や「自殺既遂」(2件)など自殺にかかわる事例は計28件ある。

 この数字はファイザーから報告されたもので、すなわちファイザーは、チャンピックス服用後に自殺したり自殺を求めたりする人がいるのを認識していることになる。服用と自殺関連行動の因果関係についてはどう考えているのか。事業広報部はこう説明する。

「自殺にかかわるものも含め、医療機関などから報告された副作用の事例については、完全に因果関係がないと判断できるケースを除き、『因果関係が否定できない』、つまり白とも黒とも言えない『グレー』として認識し、PMDAに報告しています。事例が集積すれば、医療機関向けの添付文書や患者向けの文書で注意勧告すべきかどうかを検討することになります」

※週刊朝日 2012年9月28日号

 


たばこの害、全成分を分析…添加物含め詳細に

2012年09月26日 | タバコ

たばこの害、全成分を分析…添加物含め詳細に
読売オンライン2012年9月16日(日)14:42

 厚生労働省は、たばこの成分を銘柄ごとに全て分析し、たばこ製造業者に対する規制強化や受動喫煙対策を検討する有識者会議を年内にも発足させることを決めた。

 タールやニコチン以外にも、たばこには香料などの添加物が多く含まれており、全ての成分や、燃焼時の化学変化の結果を調べることで、より正確に健康への影響を把握し、今後の対策に反映させる狙いだ。

 同省が2000年度に成分調査を行った際は、あらかじめ決めた約30種の有害物質に絞った含有量の測定にとどまっていた。今回は成分の全てを分析し、明確でなかった発がん性物質などの含有率データも公表する方向だ。具体的には、日本で消費量の多い10銘柄程度を選び、外部の研究機関にたばこ及びその煙の成分の分析を依頼する。その結果に基づき、有識者会議が検討を行う。

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20120915-567-OYT1T01219.html