脱ケミカルデイズ

身の周りの化学物質を減らそうというブログです。 

台車部品にアスベスト=510キロ、不適切処分-JR東

2016年11月16日 | アスベスト

時事通信2016年11月16日20時30分
台車部品にアスベスト=510キロ、不適切処分-JR東https://news.nifty.com/article/domestic/society/12145-2016111600898/

 

 JR東日本は16日、宇都宮線など在来線で使っていた列車の台車部品の一部にアスベスト(石綿)が含まれており、約514キロ分のアスベストを不適切に処分していたと発表した。走行時には飛散せず、禁止されている破砕処理をした可能性は低いとしているが、同社は部品を扱っていた社員ら105人の健康診断を行う。
 同社によると、部品は2種類で最大20%のアスベストが含まれていた。2005年に破砕処理が禁止されたが、アスベストが含まれていることを知らず計2079個を誤って廃棄したり、鉄くずとして売却したりしていた。

 部品は、さいたま市、前橋市、秋田市、長野市、福島県郡山市の5カ所の車両センターで扱われ、交換する際に切断することもあった。今年9月の定期検査で、破損した部品を見た社員が不審に思い発覚した。


アスベスト含む防音壁の廃棄物を不適切処理 北陸新幹線でJR東日本

2016年11月02日 | アスベスト

産経新聞2016年11月2日 19:43更新
アスベスト含む防音壁の廃棄物を不適切処理 北陸新幹線でJR東日本 鉄道・運輸機構が設計図に誤記か
http://www.sankei.com/life/news/161102/lif1611020043-n1.html

 

 独立行政法人鉄道・運輸機構とJR東日本は2日、北陸新幹線(平成9年開業)の軽井沢-長野駅間(長野県軽井沢町~長野市)に設置されている防音壁の一部にアスベスト(石綿)が含まれていながら、不適切に廃棄処理された事案があったと発表した。

 含まれていたのは、アスベストの1種のクリソタイル。設置に環境や法令上の問題はないが、解体の際に大気への飛散に伴う影響が懸念されるため、廃棄物処理法で「重量で0・1%を超える石綿を含有するもの」を石綿含有廃棄物として無害化処理しなければならないとされている。

 建設当時に同機構が作成した設計図に「環境上問題となるアスベストなどの有害物質を含まない」と記されていたため、JR東日本は11年以降、通常の産業廃棄物と同じ方法で約2万枚の防音壁の交換工事を施し、約1800トンを上田市、立科町、小布施町の長野県内3カ所の山林内の産廃処理場などで処理した。しかし今年4~10月に同社が廃棄物の成分検査を行った結果、最大で重量の6%の石綿が含まれていたことが判明した。

 鉄道・運輸機構は、設計図を作成した当時のことや経緯について「なおも確認中で、詳細は答えられない」と説明している。


給食室の煙突内でアスベストが落下 30校で給食できず 札幌市で校長が事情説明

2016年11月02日 | アスベスト

産経新聞2016年11月2日09:07更新
給食室の煙突内でアスベストが落下 30校で給食できず 札幌市で校長が事情説明http://www.sankei.com/life/news/161102/lif1611020021-n1.html

  札幌市の小中学校で給食調理用ボイラーの煙突内部からアスベスト(石綿)を含む断熱材が落下し、計30校の児童・生徒ら約1万2900人に給食を提供できなくなり、市教育委員会は2日、校長を対象にした説明会を開く。

 市教委によると、小中学校15校でアスベストを含む疑いのある断熱材が落下。これまでの調査で13校はアスベストが含まれ、2校は含まれていないことが分かった。ボイラーの停止で調理ができなくなり、これら学校から給食の提供を受けていた15校を含む30校が、牛乳やパンの簡易給食になっている。

 市が13校の敷地内で大気中のアスベスト濃度を調べたところ、ほとんどが不検出で、検出されても「人体に影響のないレベルだった」(市環境対策課)という。

 


大宮石綿訴訟、新たに3組が和解 原告団から周辺住民に見舞金

2016年10月01日 | アスベスト

産経新聞2016年10月1日07:03更新
大宮石綿訴訟、新たに3組が和解 原告団から周辺住民に見舞金http://www.sankei.com/region/news/161001/rgn1610010066-n1.html

  日本エタニットパイプ(現リゾートソリューション、東京)の大宮工場で働きアスベスト(石綿)を吸い込んで健康被害を受けたとして、元従業員の男性(86)と別の元従業員3人の遺族が国と企業に損害賠償を求めた訴訟で、国と男性、2遺族の和解が30日、さいたま地裁(針塚遵裁判長)で成立した。

 原告側代理人によると、企業に関する石綿訴訟で原告団が得た損害賠償金を原資に、大宮工場から約500メートル以内に一定期間居住し、中皮腫と診断された人に見舞金3万~5万円を支払うことも決めた。原告自身が訴訟に参加していない患者を救済する仕組みは珍しいという。

 和解は国が男性に約300万円、2遺族にそれぞれ約1400万円を支払う内容。男性らは昭和29~61年ごろに大宮工場などで働き、死亡した元従業員の死因は肺がんや中皮腫だった。

 企業への賠償請求と、残る1遺族の国への訴えは訴訟が継続される。


元設備工と国が和解…石綿工場従業員以外で初

2016年07月25日 | アスベスト

毎日新聞2016年7月25日 21時39分(最終更新 7月25日 21時39分)
元設備工と国が和解…石綿工場従業員以外で初
http://mainichi.jp/articles/20160726/k00/00m/040/050000c

 

 国が対策を怠ったためアスベスト(石綿)で肺を患ったとして、元ボイラー設備工の田中信義さん(74)=群馬県高崎市=が国に1045万円の損害賠償を求めた訴訟は25日、東京地裁(山田真紀裁判長)で和解が成立した。国が請求全額を支払う。支援団体によると、アスベスト訴訟で国が石綿工場の元従業員(遺族含む)以外と和解するのは初めて。石綿工場と同様の仕事をしていたと国が認めたとみられる。

  アスベスト訴訟を巡っては2014年10月の最高裁判決が、1958年から71年まで石綿工場に排気装置設置を義務付けなかった国の対応を違法と判断した。国はこれに従い、石綿工場の元従業員と和解を進めている。

 田中さんは呼吸が難しくなる「石綿肺」を発症。鼻に呼吸用チューブを入れた状態が約3年間、続いている。57年から7年半、暖房設備会社の工場でボイラーに取り付ける石綿製品を作ったため、石綿工場と同様の労働環境だったとして、補償を受けられるよう求めていた。

 訴訟を支援した「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」(東京)の沢田慎一郎事務局長は「仕事内容で思い当たる人は相談してほしい」と話す。同会相談電話(0120・117・554)。【伊藤直孝】