脱ケミカルデイズ

身の周りの化学物質を減らそうというブログです。 

たばこのリスク精査 厚労省、専門委設置へ

2013年03月31日 | タバコ

朝日新聞2013年3月28日
たばこのリスク精査 厚労省、専門委設置へ

厚生労働省は27日、たばこの健廉影響を審議する専門委員会を設置することを決めた。喫煙とがんや心臓病などの病気との関係は明らかになっているが、最新の研究を積み上げて成分ごとの有害性を明らかにする。国が喫煙リスクを網羅的に評価するのは初めて。

2014年度中に報告書をまとめる。

この日開かれた審議会の部会が設置を了承した。この10年で分析法が進歩したことから、約4千種類とも言われる煙に含まれる成分の影響を詳しく評価する。化学物質や食品などで広がる「リスク評価」と呼ばれる手法を本格的に採用し、各成分について健康に何がどのようにどの程度影響するのかを明らかにする。

専門委が担うのは科学的な評価だが、報告書は禁煙指導や受動喫煙対策を進めるうえでの新たな根拠になる。結果によっては、成分に応じた規制や、05年から変わらない包装などの警告表示の文言見直しを迫られる可能性がある。

たばこ問題全体については、「たばこ白書」と呼ばれる報告書が01年にまとめられている。その後は受動喫煙など個別の検討はあったものの、最新の科学的な知見を国としてまとめ場はなかった。(佐々木英輔)


同僚女性靴にフッ化水素酸、殺人未遂容疑で男逮捕

2013年03月30日 | 化学物質

朝日新聞2013年3月28日(木)13:07
靴に毒、同僚女性が足の指切断 殺人未遂容疑で男逮捕
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/TKY201303280109.html

 同僚の女性の靴の中に毒物を塗って殺害しようとしたとして、静岡県警は28日、殺人未遂容疑で山梨県山中湖村平野、会社員深沢辰次郎容疑者(40)を逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。

 捜査1課などによると、深沢容疑者は昨年12月5日ごろ、静岡県内の勤務先で同僚の40代女性の靴内に毒物「フッ化水素酸」の液体を塗り、殺害しようとした疑いがある。女性は左足が壊疽(えそ)を起こし、足の指5本全てを切断する約3カ月の重傷を負い、現在も入院している。

 深沢容疑者は勤務先でフッ化水素酸を扱う立場にあった。同課は深沢容疑者が、女性への好意が受け入れられずに犯行に及んだとみている。

 

女性の足指、5本切断「フッ化水素酸」 肌、骨溶かし、死亡にまで至る猛毒 - 速報:@niftyニュース

 

 


都内の公園近く、環境基準3千倍超の六価クロム

2013年03月29日 | 化学物質

読売新聞2013年3月27日(水)20:31
都内の公園近く、環境基準3千倍超の六価クロム
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/20130327-567-OYT1T01138.html

 東京都江戸川区小松川の都立大島小松川公園に近い排水溝の水から、有害物質の六価クロムが環境基準の約3000倍を超す濃度で検出されたことが27日、東京農工大の研究グループの調査で分かった。

 同大の渡辺泉准教授(環境毒性学)と尾崎宏和特任助教(地圏環境汚染化学)らのグループが今年1月21日、同公園脇の排水溝から水や泥を採取して調べたところ、六価クロムが最大で1リットルあたり153ミリ・グラム(環境基準は1リットルあたり0・05ミリ・グラム)検出された。

 同公園にはかつて化学メーカー工場があり、1970年代に土壌汚染が表面化した。会社側が無害化し、1997年に都立公園としてオープンした。尾崎特任助教は「無害化処理が不十分だったか、当時は分からなかった汚染があった可能性もある」と指摘した。

 

朝日新聞2013年3月28日
六価クロム基準3000倍 江戸川区排水溝の水から

東京都江戸川区の都立大島小松川公園近くの排水溝の水が、環境基準の3千倍を超す濃度の六価クロムに汚染されていることが東京農工大の研究グループの調査で分かった。六価クロムは発がん性が指摘される有毒物質。周辺ではこれまでも漏出が相次いでおり、無害化処理されないまま地中に埋まっている可能性がある。原因究明を怠ってきた都の姿勢が問われそうだ。

排水溝は、江戸川区小松川1丁目の歩道下を通る。今年1~2月、東京農工大の渡辺泉准教授(環境毒性学)の研究グループが水を採取して調べた。最高で153ppmの六価クロムを検出した。環境基準1リットルあたりO・05ミリグラム(0・05ppm)の3千倍以上。

排水溝は格子状の金属のふたがしてあり、住民が直接触れるおそれはないが、口に入れば深刻な影響も懸念されるレベルという。

付近では、2011年2月に都職員が六価クロムを含む地下水の漏出を発見。都は道路の舗装をはがし、土壌120トンを除去して再舗装した。「漏出量はわずかで健康に影響はない」として住民に汚染の事実を公表せずに工事を進めた。汚染原因の調査も見送った。

この地区は1970年代、化学メーカーによる六価クロムを含む鉱滓(精錬後の鉱物くず)の大量投棄が発覚。都などは無害化処理したうえで鉄板などで仕切った地中に埋め戻し、さらに土で覆って公園とした。

研究グループの尾崎宏和特任助教は「採取した水の数値は鉱滓そのものに匹敵するレベル。すべて無害化できず何十年も地下を汚染している可能性がある」として、原因や汚染状況の調査など都の早急な対応を訴える。都環境局の成沢智司・土壌地下水汚染対策担当課長は「排水溝の水の汚染、水にはまったく気がついていなかった。3千倍という濃度が事実なら深刻な問題であり、早急に対応を取りたい」と話す。(森治文)

都は原因究明を
土壌汚染問題にくわしい畑明郎・日本環境学会前会長の話

六価クロムが未処理のままなら、地下水を通じて土壌を次々と汚染している可能性が高く、造成工事で砂ぼこりを吸い込むなど健康への影響も懸念される。都は放置せず、根本的な原因を究明すべきだ。


笹子トンネル事故、接着剤の劣化が原因

2013年03月29日 | 化学物質

 

時事通信社2013年3月27日(水)20:16
ボルト接着剤が劣化=笹子トンネル事故で国交省―有識者検討委、天井板撤去など提案
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/medical/jiji-130327X467.html

  9人が死亡した中央自動車道上り線の笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故で、天井板のつり金具を最上部で支えるアンカーボルトの接着剤が劣化していたことが27日、国土交通省の調査で分かった。国交省は同日、有識者調査・検討委員会に報告した。

 上り線トンネルは開通から約35年が経過していた。接着剤の劣化で強度が低下した可能性もあり、検討委は事故原因について「アンカーボルトの接着部分やその周辺に絞り込んでよい」とした。

 検討委は国交省の報告を受け、再発防止策として(1)天井板の撤去(2)撤去できない場合は補助器具の設置(3)点検で荷重耐久力試験の実施―などを提案。同省は近く、高速道路会社や都道府県などに要請する。 

 

朝日新聞2013年3月28日
接着剤量、設計の7割 笹子トンネル事故 国交省が調査緒果

中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故で、国土交通省は27日、天井板をつるボルトに、接着剤が本来必要な量の7割程度しか付いていなかった可能性が高いとの調査結果を明らかにした。ほとんどのボルトで、コンクリート壁への接着力が足りていなかったという。

これまでの国交省の調査で、設計上は抜けないはずのボルトが多数抜けている。コンクリート壁の穴に埋め込んだボルトは、長さ13センチにわたって接善剤を付けて固定される設計だった。だが、抜けたボルトは平均9センチ程度しか接着剤が付いていなかったと推定。接着剤の撹拌不足で穴の先端に固まったり、コンクリートの隙間に入り込んだりした可能性があるという。

接着剤自体の劣化も新たに確認された。水に触れることによる成分変化で、コンクリートと接する部分で特に劣化が進んでいた。接着力の低下にも、ある程度影響したと考えられるという。

接着剤メーカーの当時のカタログには「変質、老化の心配はない」と記されていた。国交省は「接着剤を使ってボルトを固定する手法は当時の新技術だったため、弱点への理解が不足していた」とした。

国交省は今後、大型車両の通行や換気によって繰り返し風圧などがかかることによる接着剤の劣化も事故の要因となった可能性があるとみて、接着剤内にある細かなひび割れの分布を詳しく調べる。(村田悟)

 


胆管がん、16人に労災と通知

2013年03月28日 | 化学物質

朝日新聞2013年3月27日(水)12:27
胆管がん、労災と通知 厚労省、大阪の印刷会社16人に
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/life/medical/OSK201303270034.html

 大阪市中央区の印刷会社「SANYO(サンヨー)―CYP(シーワィピー)」で働いて胆管がんになった16人(うち8人死亡)に対し、厚生労働省は27日、労災と認定した。同日午前、決定通知書を遺族や患者に送った。胆管がんでの労災認定は初めて。

 認定されると、国から療養費用や遺族年金が支払われる。16人はいずれも男性で、20代1人、30代7人、40代8人。国内の胆管がん死亡者は99・1%が50歳以上だが、同社では平均36歳で発症、37歳で死亡している。先月、30代男性が17人目として請求し、この男性も近く認定される見通し。

 厚労省は昨年9月、胆管がん発症者の労災認定に関する専門家検討会を発足。検討会は今月14日、印刷機のインクをふき取る洗浄剤に含まれた化学物質「1、2ジクロロプロパン」「ジクロロメタン」が発症原因になりうると指摘。SANYO社の16人は1、2ジクロロプロパンを高濃度で長期間吸い込んでいたことで発症した蓋然(がいぜん)性が極めて高いと結論づけた。

 同社以外にも全国の47人(32人死亡)が労災請求しており、厚労省の検討会が順次、認定の可否を検討する。2物質と胆管がんの関係はこれまで知られていなかったため、通常死後5年の労災請求権の時効は、3月15日から数え始める。