脱ケミカルデイズ

身の周りの化学物質を減らそうというブログです。 

危険ドラッグに薬事法の検査と販売中止命令

2014年08月28日 | 脱法ドラッグ

時事通信2014年8月27日(水)17時7分配信
危険ドラッグ、初の販売中止命令=4都府県の店舗に-厚生局など一斉立ち入りhttp://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-2014082700543/1.htm

 危険ドラッグをめぐる事件が相次いでいることを受け、関東信越厚生局など全国四つの麻薬取締部と東京都などは27日、危険ドラッグ販売店とみられる店舗に一斉立ち入り検査を実施した。指定薬物の疑いがある商品の販売を確認した店舗に、薬事法に基づき成分の検査を受けるよう命令。結果が出るまでの間、販売中止も命じた。これらの命令は初めて。
 同日の立ち入り検査の対象は、東京、愛知、大阪、福岡の各都府県にある店舗。28日以降も続け、全国約200店舗を順次、検査する方針。
 薬事法は、指定薬物の疑いがある物品を発見した場合、成分検査や結果が出るまでの販売中止を命じることができると規定している。厚生労働省は7月、この規定を適用することで、指定前の規制を強化する方針を決めていた。
 関東信越局によると、東京では約80人が10班に分かれ、新宿、渋谷、池袋地区の店舗に一斉に入った。検査には警視庁の警察官も同行。危険ドラッグとみられる商品の在庫数を確認し、全ての商品について検査と販売中止を命じた。


WHO、電子たばこ規制を勧告

2014年08月27日 | タバコ

共同通信2014年8月26日(火)21時0分配信
WHO、電子たばこ規制を勧告
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/kyodo-2014082601002045/1.htm

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は26日、市場が急拡大している「電子たばこ」に関する報告書を発表、健康へのリスクが否定できないとして、屋内での使用や未成年者への販売禁止など厳しい規制を設けるよう勧告した。

 禁煙が広がり逆風のたばこメーカーが売り上げの落ち込みをカバーしようと意気込んでいるが、従来のたばこと同様に厳しい規制を求める声が強まる可能性が出てきた。

 モスクワで10月、たばこによる健康被害の低減を目指すWHOの「たばこ規制枠組み条約」の第6回締約国会議が開かれる予定で、報告書をたたき台に各国が議論する見通し。


うがい薬使用は、ヨウ素の過剰摂取の恐れ

2014年08月26日 | 

日刊ゲンダイ2014年8月26日
うがい薬はほどほどに ヨウ素の過剰摂取に注意 石原藤樹(医師)

 感染症を予防するため、夏でもうがいを欠かさない人はたくさんいると思います。中には、毎日何度も「うがい薬」を使ってガラガラやっている人もいるのではないでしょうか。

 うがいは、喉に一時的に付着した細菌などの微生物を洗い流す作用があり、一定の効果が認められています。しかし、うがい薬を多用していると、危険な揚合があるのです。

う がい薬の中でいちばんポピュラーなものは、茶色い液体のものでしょう。市販もされていますし、痛院で処方もされています。主成分はヨウ素(ヨード)で、うがい薬1ミリリットルの中には7ミリグラムのヨウ素が含まれています。1日に必要なヨウ素の量は0・2ミリグラムといわれているので、実にその35倍です。

 ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料になりますが、大量に摂取すると甲状腺ホルモンの異常を引き起こすケースがあります。うがい薬の使い方には注意が必要なのです。

 07年の日本内科学会誌英語版には、ヨウ素を主成分としたうがい液による甲状腺機能低下症の発症についての論文が掲載されています。尿に排出されるヨウ素の量から推測したところ、1日3回のうがいによって、平均4ミリグラムのヨウ素が体に吸収されていました。3回うがいをするだけで、1日の必要量の20倍のヨウ素を摂取していることになるのです。

 日本は土壌にヨウ素が豊富な上に海産物の摂取も多いため、ヨウ素による甲状腺への影響は少ないと考 えられています。1日5ミリグラム程度の摂取なら問題ないといわれています。

 しかし、橋本病などで甲状腺ホルモンを作る働きが弱くなっている人が大量にヨウ素を摂取すると、ホルモンが十分に作られなくなって甲状腺機能低下症になる場合があります。前出の論文には、うがい薬の定常的な使用によって発症した甲状腺機能低下症の事例が紹介されています。

 逆に、ホルモンを作る力が強いしこりのような結節が甲状腺の中にある揚合は、ヨウ素の過剰摂取によって甲状腺機能亢進症を引き起こすケースもあります。

 毎日、うがい薬を使ってうがいをするという習憤が、ヨウ素の過剰状態を引き起こし、病気を誘発しかねないのです。頻繁にうがいをする人は、ただの水にするか、主成分がヨウ素ではないうがい薬を使うことをおすすめします。

 

化学物質問題市民研究会:ピコ通信2011年1月
「調べてみよう家庭用品41 インフルエンザ対策」より

■うがいは効果があるが、うがい薬は効果がない

 さらに、インフルエンザ対策製品としてうがい薬か古くから使われていますが、これについても、2005 年に報告された実験があります。それによると、水だけのうがいの風邪の発症予防効果は、うがいをしなかった群と比べて、40%削減が認められたが、ヨード液を使ったうがいは12%減で、統計学的に意味のある抑制効果は認められなかったそうです。

 うがいの効果は、水の乱流によってウイルスそのものか、埃の中にあってウイルスにかかりやすくするプロテアーゼという物質が洗い流されること、水道水に含まれる塩素が何らかの効果を発揮したことなどが考えられるそうです。ヨード液でそれほど効果が出なかったことについては、ヨード液がのどに常在する細菌叢を壊して風邪ウイルスの侵入を許したり、のどの正常細胞傷害したりする可能性が考えられます。

 また、注意書きにあるように、アナフィラキシーの起こる可能性があります。


大田区の猫不審死で、毒入り餌みつかる

2014年08月22日 | 食品

時事通信2014年8月21日(木)17時29分配信
児童公園で餌から有害物質=猫の連続不審死に関連か-東京・大田http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-2014082100692/1.htm

 東京都大田区の公園などで猫が連続で不審死しているのが見つかった事件で、同区の保健所が21日、児童公園に置かれていた魚のフレークから有害物質が検出されたと発表した。同区では今年4~8月、29匹の猫の不審死があり、警視庁は毒殺された可能性があるとみて、関連を調べている。
 大田区は公園などに放置されている不審物に不用意に触れないよう注意を呼び掛けている。
 保健所によると、検出されたのはエチレングリコールで、自動車用不凍液などに用いられる化学物質。猫の体重1キロ当たり1.6~2グラムが致死量になるという


日焼け止め、有機系も危険

2014年08月21日 | 化粧品

NEWSWEEK2014年8月26日号
塗るか塗らないかそれが問題だ(抜粋)

 米NP0の環境ワーキング・グループが作成した「日焼け止めガイド2013年版」によれば、市販品のうち「安全性に深刻な懸念のある成分を含まないもの」はたった25%だ。

 今の時代、口焼け止めでも人気なのは「オーガニック(有機)」製品だ。でもこの、言葉は、農薬なしで育てた植物や放し飼いの二ワトリに由来する成分を含む、の意ではない。炭素化合物(つまり有機物)が主成分、というだけのことだ。このタイプの日焼け止めでは、有効成分が紫外線を吸収するので、紫外線が肌の奥まで入り込むのを防げる。一方、「ミネラル(無機)」系の日焼け止めはコーティングされた酸化チタンまたは酸化亜鉛の分子、あるいはその両方を含んでいる。これらの成分は紫外線を反射したり分散させたりして肌を守る。

 有機系の日焼け止めはオキシベンゾンを含むものが多い。このオキシベンゾンには、ホルモンの自然な分泌に影響を及ぼすホルモン撹乱物質の疑いが掛けられている。08年の研究では、平均的なアメリカ人の96・8%の尿からオキシベンゾンが検出された。オキシベンゾンが広く使われており、肌に塗った後、体内に吸収されているためと考えられる。

 オキシベンゾンは本当に有害なのか。これまでの実験は細胞や動物を使ったもので、実際に人体に同じリスクがあるかどうかは判明していない。

 もう一つ問題がある。オーガニックの日焼け止めによく含まれているオキシベンゾン、オクトクリレン、それにオクチルメトキシシンナメートは、紫外線を吸収すると不安定になり、活性酸素を生成するのだ。活性酸素は皮膚の奥の層やDNAにダメージを与えることがある。

 これは皮肉な発見だ。そもそも、日焼け止めで防ごうとしている紫外線だって、活性酸素を作り出し、癌のリスクを増し、加齢を進めると考えられているからだ。つまり、日焼け止めを使っても駄目、使わなくても駄目、ということになる。

 日焼け止めの中には、活性酸素を吸収するためにビタミンE、ビタミンCなどの抗酸化物質を配合したものもある。11年に実施された研究によれば、日焼け止めに抗酸化物質を配合すると、皮膚中の活性酸素の数を半分以下に滅らせたという。

 だが抗酸化物質はいつも期待どおりの働きをするわけではない。抗酸化物質として多くの日焼け止めや化粧品に配合されているレチニル・パルミテートはビタミンAの一種で、米食品医薬品局は安全だとしている。ところが、紫外線との相互作用によって活性酸素を作り出すことが分かってきた。つまり、有害な可能性のある活性酸素を抑えるために塗る、オーガニックの日焼け止めに添加された抗酸化物質もまた、活性酸素を作り出している、ということだ。

 日焼けは、子供の場合は特に、ちょっとくらいのオキシベンゾンやレチニル・パルミテートよりもずっと危険だ。

 そして、日焼け止めにすべてを頼らないこと。外で遊ぶときは紫外線カットの帽子や長袖の衣類を用意しよう。帽子や服は体に優しい。財布には少し厳しいけれど。      メリンダ・モイヤー