脱ケミカルデイズ

身の周りの化学物質を減らそうというブログです。 

グリーンピースの働きかけでバーバリーも「デトックス宣言」

2014年01月31日 | その他

グリーンピース・ブログ2014年1月29日19:00
バーバリーも「デトックス宣言」!~2020年までに有害化学物質をゼロに~http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/toxic/blog/48032/

 (略)

世界中で大反響だった子供服の化学物質の抜き打ち調査結果。その調査で、子供服から有害物質が検出されたブランドの一つが英国のBurberry(バーバリー)でした。
そこで、調査結果をもとにグリーンピースが世界中の消費者と一緒にバーバリーに働きかけた結果、同ブランドは2020年までに有害物質を全廃するとグリーンピースと合意し、ウェブサイトで公式発表しました(Burberry英語サイト)!

これは、世界中の消費者がバーバリーに声を届けてくれた成果です。
もちろん、2020年までに有害物質を全廃すると約束してくれただけでは、十分ではありません。
(後略)

 


雲仙の霧氷から水銀

2014年01月30日 | 化学物質

NHK2014年1月23日
美しい雲仙の霧氷に異変が
https://www.nhk.or.jp/nw9/marugoto/2014/01/0123.html

標高1,359メートルの雲仙普賢岳。
0度以下に冷え込み、湿度の高い冬の朝には、霧氷が現れます。
大気中の水蒸気が木などにぶつかり、急速に凍ってできます。

この霧氷に起きている異変に気づいた、渡辺博光(わたなべ・ひろみつ)さん。
元高校の理科教師です。
これまで、400回以上、雲仙普賢岳に登ってきました。
渡辺さんは、霧氷がわずかに変色しているのに気づき、採取し始めました。

溶かした霧氷を水道水と比べてみると…。
右側が溶かした霧氷。
濁って見えます。
中には、黒い粒が漂っていたのです。

雲仙普賢岳の霧氷に何が起きているのか。
大気汚染の研究が専門の永淵修(ながふち・おさむ)教授に解析してもらいました。
分析したのは、先月(2013年12月)27日の寒波でできた霧氷。
成分を調べると、驚くべきものが見つかりました。

大量の水銀が含まれていたのです。
その濃度は1リットルあたり、146ナノグラム。
普段、日本国内で降る雨や雪に含まれる水銀の量、10ナノグラムをはるかに上回りました。

続きは下記をご覧ください
https://www.nhk.or.jp/nw9/marugoto/2014/01/0123.html


タミフル耐性ウイルス発見

2014年01月29日 | 

産経ニュース2014.1.28 21:14
タミフル耐性ウイルス、北海道、神奈川など5道府県で発見

 抗インフルエンザ薬「タミフル」などが効きにくいH1N1型のインフルエンザウイルスが、5道府県で見つかったことが、国立感染症研究所のまとめで分かった。

 まとめによると、ウイルスは北海道15人、山形県2人、大阪府1人、神奈川県1人、三重県1人の計20人の患者から見つかった。いずれも抗インフルエンザ薬の「タミフル」と「ラピアクタ」への耐性があった。「リレンザ」「イナビル」に耐性を持つウイルスは見つかっていない。

 札幌市のケースでは患者同士が直接接触した形跡はなかったが、ウイルスの塩基配列はほぼ同じだったといい、感染研では「耐性を持ったウイルスが札幌市内で広がっている可能性がある」としている。

 H1N1型は平成21年に新型として国内で流行。A香港型に比べ、若い世代も重症化の恐れがあるとされる。タミフルなどへの耐性を持ったウイルスが見つかったことについて、感染研は「医療機関での薬剤の選択を検討するため、状況を注意深くモニタリングする必要がある」としている。


マルハニチロ農薬混入、契約社員逮捕、社長辞任へ

2014年01月26日 | 

東京新聞2014年1月26日朝刊
工場契約社員 逮捕 マルハニチロ社長辞任へ 冷凍食品農薬混入の疑い
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014012602000108.html

  マルハニチロホールディングス(HD)の子会社アクリフーズの群馬工場(群馬県大泉町)で、製造中の冷凍食品に農薬「マラチオン」を混入させたとして、群馬県警は二十五日、偽計業務妨害の疑いで、アクリ社契約社員の阿部利樹(としき)容疑者(49)を逮捕した。マルハニチロHDの久代(くしろ)敏男社長とアクリ社の田辺裕(ゆたか)社長は同日夜、三月末で引責辞任すると発表した。昨年十二月末に農薬の検出を公表してから約一カ月。冷凍食品を食べて嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴える人は全国に広がり、食の安全が脅かされた。阿部容疑者は「覚えていない」と容疑を否認しているという。

 逮捕容疑では、昨年十月三日~七日までの前後四回にわたり、群馬工場で製造したピザやコロッケなど四商品四個にマラチオンを混入、アクリ社に商品回収や工場の操業停止をせざるを得なくさせたとされる。阿部容疑者は二〇〇五年十月から同社で勤務し、ピザ製造ラインを担当していた。

 県警は鑑定の結果、この四個から一グラム当たり一・〇マイクログラム未満~四百三十マイクログラムのマラチオンを検出。四個の製造日はすべて別で、阿部容疑者の勤務日に「矛盾はない」ことなどから逮捕に踏み切った。県警は混入の動機のほか、会社とのトラブルや共犯者の有無についても慎重に調べる。

 阿部容疑者は今月十四日から行方が分からなくなっており、二十四日夜に埼玉県幸手(さって)市内で発見された。

 これまでにマラチオンが検出されたのは昨年十月四日~十一月五日に製造したピザやコロッケなど七商品九個。三つの別々の製造ラインで加工し、同じ包装室で包装した後、埼玉県や川崎市の三つの倉庫から全国に出荷された。

 県警は今月四日、群馬工場に実況見分に入り捜査。工場内でマラチオンが使用されていないことなどから、何者かが意図的に混入したとみて調べていた。

 マラチオンの濃度は、コロッケ一個が残留農薬基準値(〇・〇一ppm)の百五十万倍で「子どもが八分の一を食べれば下痢や嘔吐などの健康被害の恐れがある」とされた。

    ◇

 「グループ内に悪質な犯罪行為に及ぶ人物を許したことは痛恨の極み」。二十五日夜、東京・豊洲の本社で記者会見して引責辞任を発表したマルハニチロHDの久代敏男社長は、あらためて謝罪した。

 同時に辞任する田辺裕アクリフーズ社長は、「従業員から容疑者が出る事態となり、深くおわび申し上げる。全容解明に警察の捜査に全面的に協力し、推移を見守りたい」と述べた。

 アクリ社によると、工場内にはかぎが付いていない扉も多く、工場内への私物持ち込みは禁止されていたが、ボディーチェックなどは行われていなかったという。施設管理面の問題もあらためて浮かんだ。


国セン公表、ズボン、カーテンからの異臭事例

2014年01月24日 | 化学物質

 

国民生活センターが、消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果として、

「洗濯をしたら異臭がした紳士ズボン」と「においのきつい断熱用カーテン」について報告しています。

原因物質は、
ズボンについては、「繊維の原料や製造工程で使用した化学物質に由来するものと考えられるシロキサン類、アルデヒド類、炭化水素類、1-オクテン等の成分」
断熱用カーテンについては「フェノール、2-エチルヘキサノールのほか、脂肪族炭化水素類、脂肪族アルデヒド類と推定される物質。これらの物質は、ポリ塩化ビニル製品から発生する揮発性物
質として既にいくつかの報告がされている成分で、樹脂の添加剤や染料、溶剤等に含まれてい
る」

 

 

 

 

国民生活センター2014年1月23日
洗濯をしたら異臭がした紳士ズボン(相談解決のためのテストから No.59)http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20140123_3.html

 

 消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。

 「購入した紳士ズボンを着用前に洗濯したところ、乾いたズボンから異臭がした。再度、洗濯したが臭いは取れなかった。異臭の原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。

 相談者からの提供品、その同型品の洗濯前及び洗濯後について、放散される成分を調べたところ、いずれからも繊維の原料や製造工程で使用した化学物質に由来すると考えられる成分が検出されました。

 次に、においの強さと快・不快についてモニターに評価してもらったところ、提供品のにおいの強さは、感じ方に幅がありましたが、においの快・不快では、多くのモニターが不快であると回答しました。同型品では、洗濯前よりも洗濯後でにおいが強く感じられるようになるとの評価で、そのにおいをほとんどのモニターが不快と感じていました。

 放散成分の分析で検出された成分等が、モニターが感じたにおいの原因となっているものと考えられました。

 テストの結果を受けた依頼センターのあっせんにより、事業者から購入代金が返金されました。また、原因の一つに製造工程における商品洗浄後の乾燥ムラが考えられるため、今後は工場内での乾燥のチェックなど作業員の教育、指導をしていくとの回答がありました。

本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

[報告書本文] 
洗濯をしたら異臭がした紳士ズボン(相談解決のためのテストから No.59)[PDF形式](125KB)

 

国民生活センター2014年1月23日
においのきつい断熱用カーテン(相談解決のためのテストから No.61)http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20140123_5.html

消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。

 「断熱用のカーテンを購入し取り付けたところ、においがひどく体調不良になった。においの原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。

 この商品は、窓ガラスとカーテンの間に取り付けることで、屋外の冷気や熱気をカットし、暖房効率や冷房効率をアップするとうたうポリ塩化ビニル製のカーテンでした。

 この商品を部屋に設置して、においに関するモニターテストを行ったところ、「ビニルのようなにおい」が確認されました。そこで、商品から発生する揮発性物質を分析したところ、樹脂の添加剤や染料、溶剤等に含まれているとされるにおいを有する物質が検出されたため、これらが混合したものがにおいの原因であると考えられました。なお、検出された物質には、吸入により、せき、頭痛などの急性症状を起こすことがあるとされているものがありました。

 依頼センターから、相談者にテスト結果を伝えたところ、相談者はカーテンから浮遊する化学物質と自分の持病との関係をかかりつけの医師に相談したいということで、相談は終了しました。また、依頼センターから事業者に対してテスト結果を説明したところ、後日、においの抑えられた商品に切り替えたとの報告がありました。

本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

[報告書本文] 
においのきつい断熱用カーテン(相談解決のためのテストから No.61)[PDF形式](152KB)