脱ケミカルデイズ

身の周りの化学物質を減らそうというブログです。 

トリクロサン等を含む薬用石けんの切替えを促します

2016年09月30日 | 化学物質

厚労省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課2016年9月30日
トリクロサン等を含む薬用石けんの切替えを促します

 

本年9月2日、米国食品医薬品局(FDA)が、トリクロサン等19成分(注)を含有する抗菌石けんを米国において1年以内に販売を停止する措置を発表しました。

米国での措置を踏まえ、日本化粧品工業連合会及び日本石鹸洗剤工業会は、これらの成分を含有する薬用石けんに関し、これらの成分を含有しない製品への切替えに取り組むよう会員会社に要請しました。

 ※  国内ではこれらの成分を含有する薬用石けんがこれまで約800品目承認されています(注:現在流通していない製品も含む。)が、これらの製品 に関連した医薬品医療機器法上の健康被害は報告されていません 。

これを受けて、厚生労働省としても、この切替えの取組みを促すため、別添のとおり、製造販売業者に対して、流通する製品の把握と、製品を1年以内に代替製品に切替えるための承認申請を求めるとともに、その際の承認審査を迅速に行うことを通知しました。

なお、製品の流通状況等は、今後、薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会に報告する予定です。

 

別添: 平成28年9月30日付薬生薬審発0930第4号及び薬生安発0930第1号「薬用石けんに関する取扱い等について」(PDF:127KB)

(注) トリクロサン等19成分は次のとおりです。

 

成分名

1

Cloflucarban ( クロフルカルバン、ハロカルバン)

2

Fluorosalan (フルオロサラン)

3

Hexachlorophene ( ヘキサクロロフェン)

4

Hexylresorcinol ( ヘキシルレゾルシノール)

5

Iodophors (Iodine-containing ingredients)

Iodine complex (ammonium ether sulfate and polyoxyethylene sorbitan monolaurate)

6

Iodine complex (phosphate ester of alkylaryloxy polyethylene glycol)

7

Nonylphenoxypoly (ethyleneoxy) ethanoliodine

8

Poloxamer-iodine complex

9

Povidone-iodine 5 to 10 percent

10

Undecoylium chloride iodine complex

11

Methylbenzethonium chloride ( メチルベンゼトニウムクロリド、塩化メチルベンゼトニウム)

12

Phenol (greater than 1.5 percent) ( フェノール)

13

Phenol (less than 1.5 percent) ( フェノール)

14

Secondary amyltricresols

15

Sodium oxychlorosene

16

Tribromsalan (トリブロムサラン)

17

Triclocarban ( トリクロカルバン、トリクロロカルバニリド)

18

Triclosan ( トリクロサン、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル)

19

Triple dye

 

保育所予定地から鉛 環境基準の3倍 東京・世田谷

2016年09月29日 | 化学物質

産経新聞2016年9月29日 07:00更新
保育所予定地から鉛 環境基準の3倍 東京・世田谷http://www.sankei.com/region/news/160929/rgn1609290067-n1.html



 都は28日、国家戦略特区制度を活用し、保育所整備が進められる都立公園「蘆花(ろか)恒春園」(世田谷区)の敷地内で、環境基準の約3倍の鉛などが検出されたと発表した。都は今後、安全確保のため周辺区域も含め土壌調査を実施する。

 都などによると、保育所を整備、運営する社会福祉法人が7月、同園の建設予定地の土壌調査を3カ所で実施したところ、1カ所で土壌汚染対策法の基準値(1キログラム当たり150ミリグラム以下)の約3倍となる420ミリグラムの鉛とその化合物が検出されたという。

 同法人が8月上旬に区に報告。同区から都に連絡をし、土壌調査の実施などを要請していたという。都の担当者は「ただちに健康被害がでるような数値ではない」としている。

 世田谷区の待機児童は1198人で全国最多。保育所は平成29年4月の開園を目指していたが、都の調査実施に伴い間に合わない見通しだという。


【築地移転延期】豊洲地下水で基準超すベンゼンとヒ素

2016年09月29日 | 化学物質

産経新聞2016年9月29日 22:17更新
【築地移転延期】豊洲地下水で基準超すベンゼンとヒ素http://www.sankei.com/politics/news/160929/plt1609290056-n1.html

 

築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の地下水モニタリング調査で、都は29日、環境基準をわずかに上回る有害物質のベンゼンとヒ素が検出されたと発表した。モニタリングは今回を含めて8回行っているが、環境基準を超えたのは初めて。ベンゼンは2カ所で基準の1・4倍と1・1倍、ヒ素は1カ所で1・9倍だった。都は今後、専門家会議や市場問題プロジェクトチーム(PT)などでの検証を踏まえて適切に対応するとしている。

 小池百合子知事はこれまで、移転の時期について「地下水モニタリングの調査結果や専門家会議の議論などを待ち、総合的に判断する」としており、今回の検出結果が判断に影響を与えるものとみられる。

 検出されたのは201のモニタリング地点のうち3カ所で、すべて青果棟周辺の屋外。いずれも環境基準が地下水1リットルあたり0・01ミリグラム以下と定められているところ、ベンゼンは0・014ミリグラムと0・011ミリグラム、ヒ素は0・019ミリグラムが検出された。都は基準値超えの原因は不明としており、健康への影響なども今後、精査していく。次回のモニタリングは11月に予定しており、来年1月にも結果を発表する。


横浜・病院中毒死 「ヂアミトール」混入か 界面活性剤含む消毒液

2016年09月28日 | 化学物質

東京新聞2016年9月28日夕刊
横浜・病院中毒死 「ヂアミトール」混入か 界面活性剤含む消毒液
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201609/CK2016092802000242.html

 

 横浜市神奈川区の大口病院で入院患者二人が中毒死した事件で、二人が入院していた四階ナースステーションの保管点滴袋の近くに置かれていた、界面活性剤を含む消毒液は「ヂアミトール」の商品名で医療機関で広く使われている消毒液であることが、捜査関係者への取材で分かった。神奈川県警は現場から空のボトル三本を押収。中毒死の原因となった界面活性剤が、三本のいずれかから点滴に混入された疑いもあるとみて調べている。

 ステーションに残っていた未使用の点滴袋五十個のうち十個ほどに、ゴム栓を封するシールに針で刺したような小さな穴が開いていたことも判明。穴は中毒死した二人以外の名前が書かれた点滴袋にもあった。

 ヂアミトールは医療用器具の殺菌のほか、手の消毒や手術の際の皮膚の殺菌などにも使われる。色はほぼ透明で、点滴に混入しても分かりにくいとみられる。濃度が薄くそのまま使える製品と、使用時に濃度を薄めて使うものがある。劇薬指定はされておらず、一般でも購入は可能。

 捜査関係者によると、四階の同じ部屋で中毒死した西川惣蔵(そうぞう)さん(88)と八巻(やまき)信雄さん(88)の遺体と、八巻さんの点滴袋の残留物からは、いずれも界面活性剤が検出された。

 西川さんと八巻さんに投与された点滴は十七日午前十時ごろ、病院一階の薬剤部から四階のステーションに運ばれた。同日から三連休だったため、三日分が無施錠で保管されていた。西川さんは十八日午前十時ごろ、八巻さんは十九日午後十時ごろに最後の点滴の交換を受けた。

 県警は点滴がステーションに運ばれた十七日午前十時から、西川さんの点滴が最後に交換されるまでの二十四時間内に犯行があった可能性が高いとみている。

 ヂアミトールは過去に、濃度の濃い製品が薄められずに手術に使われ、患者が顔などにやけどをするなどの医療事故も起きている。商品には「経口投与しない」との注意書きが書かれており、ある薬剤師は「医療従事者なら点滴すれば死ぬかもしれないことは分かると思う」と話している。


東京海洋大ら、南極海で微細プラスチック片の浮遊を確認 - 全地球上が汚染

2016年09月26日 | 化学物質

マイナビニュース2016926 1710 (2016926 2050 更新)
東京海洋大ら、南極海で微細プラスチック片の浮遊を確認 - 全地球上が汚染
http://www.excite.co.jp/News/it_biz/20160926/Cobs_517490.html

 東京海洋大学、九州大学、環境省は9月26日、南極海でマイクロプラスチックの浮遊を確認したと発表した。同成果は、九州大学と東京海洋大学の研究グループによるもので、近日中に科学誌「Marine Pollution Bulletin」に掲載される予定。
廃プラスチックは、漂着した海岸での紫外線や熱による劣化で次第に微細片化したのち、再び海洋を漂流していく。大きさが5mmを下回った微細プラスチック片はマイクロプラスチックと呼ばれ、表面に有害物質を吸着する性質があるが、それが誤食によって海洋生物に取り込まれてしまうなど、海洋生態系への悪影響が危惧されている。
マイクロプラスチックはこれまで、世界各地の沿岸域や日本海などの縁辺海、太平洋や大西洋、北極海での浮遊が確認されているが、今回、東京海洋大学の練習船「海鷹丸」での南極海の調査により、南極海に設定した全5測点から計44粒のプラスチック粒子が発見された。このうち38粒は南極大陸に最も近い2測点で見つかり、マイクロプラスチックの浮遊密度(深さ方向の鉛直積分値)は、最も多い測点で28万6000粒/km2となった。
同研究グループは、「南極海でのマイクロプラスチックの発見によって、海洋プラスチック汚染が全地球上に広がっている現実を確認することができました」とコメントしている。

 

環境省:南極海においてマイクロプラスチックの浮遊が確認されたことについてhttp://www.env.go.jp/press/102780.html