脱ケミカルデイズ

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家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告について

2012年05月21日 | 化学物質

厚労省は毎年12月に、「家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」を公表しています。

 昨年度は12月27日に、「平成22年度家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」として公表されました。この報告は、皮膚科(皮膚障害 8 病院)、小児科(誤飲事故 7 病院)と(財)日本中毒情報センター(吸入事故)が協力して行われています。家庭用品になどに関連した健康被害情報を集めたものです。

 

以下、ホームページからの引用です。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001z31f.html

 厚生労働省は、家庭用品などに関連した健康被害情報を収集するため、皮膚科・小児科の病院や(財)日本中毒情報センターの協力を得て、「家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告制度」を実施しています。
 このたび、平成22年度の健康被害報告について、家庭用品専門家会議(座長:伊藤正俊 東邦大学名誉教授)で検討を行い、報告書を取りまとめたので公表します。報告書の概要は別添のとおりです。
 厚生労働省では、消費者をはじめ、地方公共団体、関係業界団体などに本報告書の内容を周知するとともに、引き続き本制度を通じて、家庭用品に含有される化学物質による健康被害の実態の把握や情報提供を推進します。

 ・皮膚障害は、装飾品(金属製)が38件と最も多く報告されました。
 → 症状が出たら、原因製品の使用を中止しましょう。他の製品を使用する場合は、金属以外のものに変更しましょう。
・小児の誤飲事故は、タバコが130件と32年連続で最も多く報告されました。
 → 1歳前後の乳幼児がいる家庭は、タバコの取り扱い・保管方法に注意し、飲料の空き缶やペットボトルを灰皿代わりにしないようにしましょう。
・吸入事故等は、殺虫剤が252件、洗浄剤が156件報告されました。
 → 使用上の注意をよく読み、正しく使用しましょう。特に塩素系の洗浄剤と酸性物質の混合には注意しましょう。

平成22 年度に報告された事例の件数は、合計1,480 件(前年度1,523 件)でした。全体数はあまり変わらず、吸引事故が増加、小児誤飲事故は減少、皮膚障害は横ばいでした。

 

コメント

このように、少しでも異常が認められたら、即座に使用をやめること、使用上の注意をよく読むようにということが、消費者へ要求されています。注意書きに書いてあればあとは消費者の自己責任とされるということです。そもそも注意書きがたくさんあるような商品は危険性が高いので、使わないのが一番です。