古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第九章 将軍家茂公の串本上陸・その四十

2012年01月23日 09時29分45秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

家茂公第十七ページ(上の写真の一行目から二行目)

解読    被仰出候付、我等儀支配手代召連明

      十五日四ツ時迄ニ爰元出立、串本浦へ

読み方   仰せ出され候に付き、我ら儀支配手代召し連れ、みょう(明)

      十五日四つ時迄に爰元『ここもと』出立『しゅったつ』、串本浦へ

解説   「被仰出候付」・・・仰せ出され候に付き。 「我等儀」・・・私どもと致しましては。 「支配手代」・・・部下の小役人。 「召連」・・・召し出して連れて行く事。 「明」・・・「みょう」、明日。 「十五日」・・・「五」の崩し方に注意。 「四ツ時」・・・この場合は午前十時頃。 「迄」・・・異体字で「占」にしんにょうです。「乞」にしんにょうではありません。 「爰元」・・・難しい字ですが、「ここもと」と読みます。 「爰元出立」・・・ここを出発して。