古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第九章 将軍家茂公の串本上陸・その二十九

2012年01月12日 09時29分50秒 | 古文書の初歩

 

 

 

家茂公第十一ページ(上の写真の三行目~四行目)

解読    ニて水主并人足為賃銀米左之通り御下ケ之儀

      御料簡相済候付、此段為心得申遣候。以上。

読み方  にて水主并びに人足賃銀米として、左の通りお下げの儀

     御料簡相済み候に付き、この段心得のため申し遣わし候。以上。

解説  「水主」・・・「かこ」と読む。水夫・船乗り・船員の事。 「并」・・・現代の「並」と同じ使い方です。「並びに」。 「為」・・・賃銀米の為。賃銀米として。 「御料簡」・・・取り計らい。 「此段」・・・「此」の崩しに注意。形で覚える字。 「為心得」・・・心得の為。 「申遣」・・・「遣」が難解です。つかわす。 「候。以上」」・・・一文字になっていますが、右が候で、左が以上。