古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第九章 将軍家茂公の串本上陸・その二十六

2012年01月09日 09時21分07秒 | 古文書の初歩

 

 

 

家茂公第十ページ上の写真の一行目二行目

解読    被成遣被下候様仕度、奉存候。依之

      御入用仕出別帳相添書付差上申候。以上。

読み方  『お取り扱い』成し遣わされ下され候様仕りたく、存じ奉り候。之に依って

     御入用仕出し別帳相添え、書き付け差し上げ申し候。以上。

解説  「被成遣」・・・「遣」は読むのは困難ですが、派遣の遣で「つかわす」。成し遣わされ。 「被下候様」・・・下され候よう。 次の「仕度」も読みにくいですが、「仕りたく」。 次の「奉存候」も読めませんが、「存じ奉り候」で、『く』のような字が「候」です。 「依之」・・・之に依って」。最後の縦棒は「之」です。 次行始めに「御入用」と小さく挿入が有ります。 「仕出別帳」・・・新たに作った別の帳簿。 「相添」・・・この「相」は難しいですが、文意で「相添え」となります。 以下は分かるでしょう。