古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第九章 将軍家茂公の串本上陸・その三十二

2012年01月15日 09時54分30秒 | 古文書の初歩

 

 

 

家茂公第十二ページ(上の写真の三行目~五行目)

解読   内

      弐百五石三斗五升弐合

      八拾三〆三百九拾目五分弐厘

読み方  内

      二百五石三斗五升二合

      八十三貫三百九十目五分二厘

解説  内『右の一つ書きの内別け』。 「弐百五石」の「五」がちょっと読めません。「五」はこの様に書くので覚え込んでください。下にも出ます。 「三斗三升」・・・「斗」と「升」の区別がはっきりしません。 二百五石の方は勿論米で、八十三貫の方は通貨になります。 「八拾三〆」・・・「〆」は「貫」の略字体。 「五」・・・続けて出て来ますが、特徴のある崩し方です。形で覚える文字です。「分」は「下」によく似た字になります。 「り」・・・「厘」の省略形。 金一両は、銀六十匁。銭四貫文と同じです。八十三貫とは、約二十両となります。一両は約六万円とされていますので、約百二十万円となりますが、仕事の内容にも依りますので、多いか少ないか一概には言えません。 「目」は「匁」(もんめ)と同じ。