古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第九章 将軍家茂公の串本上陸・その十九

2012年01月01日 10時50分29秒 | 古文書の初歩

 

 

家茂公第七ページ(上の写真の最後の二行)

解読    御小休被為遊候節、御入用筋ニ而最初

      順動丸御舩御乗組御目付

読み方  ご小休遊ばせられ候節、御入用筋にて、最初

       順動丸御舩お乗り組みお目付

解説  (蓮生寺にて)「御小休」・・・一休み。 「被為遊」・・・遊ばせられ。 「御入用筋」・・・蓮生寺で一休みなされた際に要した費用。 「最初」・・・「最」は異体字で、ウかんむりに「取」と書いています。これも形で覚える崩しです。 「順動丸」・・・幕府の軍艦の名前。公方様の乗った軍艦の先駆け船として、先に入港しました。 「御目付」・・・先乗りの幕府役人で、本来は監察官のような役目の武士ですが、この場合は先乗りの庶務役の仕事をした人だと思われます。