古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第九章 将軍家茂公の串本上陸・その三十六

2012年01月19日 09時11分53秒 | 古文書の初歩

 

 

 

家茂公第十三ページ(上の写真の三行目四行目)

解読    為御承知得御意申候。御組江御通詞出候歟と

      奉存候得共、御代官衆ニも昨十六日当方江

読み方  御承知の為、御意をえ申し候。御組へ御通詞出候かと

     存じ奉りそうらえども、御代官衆にも昨十六日当方へ

解説  「為御承知」・・・難解過ぎて読み取るのは困難です。下から返って「ご承知の為」。 次ぎも難解です。「得御意」・・・下から返って「御意をえ」。 「申候」・・・は何とか読めます。「申」はPの字に似ています。 「御通詞出」・・・これも難しい。 「出」の次の点は「候」の省略形。 次の字は「輿」扁に「欠」と書いて「歟」、「か」と読みます。相手に問いかける、疑問を表す、不確実な意を表すなどの「か」です。この写真では薄くてとても読める状況ではありません。あなたの組へもご通知が出ておりますか。 四行目、「奉存候得共」・・・ここも難解です。存じ奉りそうらえども。 「御代官衆」・・・「衆」が難しい。御代官の方々。 「昨」も読みにくい。続いて「十六日」も読み取り困難。 次の「当方江」も難解です。