古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第九章 将軍家茂公の串本上陸・その三十五

2012年01月18日 09時57分21秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

家茂公第十三ページ(上の写真の一行目~二行目)

このページから、難しい癖のある書体に戻りました。

解読    一筆致啓達候

      公方様 還御之御品ニ付、別紙之通仰来候付

読み方   一筆啓達致し候

      公方様 還御のお品に付き、別紙の通り仰せ来たり候に付き

解説  「一筆」・・・「筆」は読みにくいですが、縦に長く書いています。 「致啓達」・・・下から返って「啓達致し」と読みます。 二行目「公方様」の下は、欠字。敬意を示す為空けています。 「還御」・・・かんぎょ。お帰り。帰還。 「御品」・・・事情・状態。ご帰還の事情について。 「別紙之通」・・・別紙に書いている様に。 「仰来候付」・・・仰せ来たり候に付き・おっしゃって来られたので。