古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第九章 将軍家茂公の串本上陸・その二十

2012年01月02日 09時43分39秒 | 古文書の初歩

 

 

新年おめでとう御座います。今年も宜しくお願い申し上げます。閲覧して戴いている皆様のご健勝を祈り上げます。今年も頑張りましょう。このブログは前日に作成しているため、私の都合では今日が平成二十四年一月一日になります。

家茂公第八ページ(上の写真の一行目~二行目)

解読    松平圭三郎殿、御徒目付渡辺周次郎殿

      其外御小人目付中、上陸之上夫々御宿割

読み方   松平圭三郎殿、御徒『おかち』目付『めつけ』渡辺周次郎殿

  其外御小人『おこびと』目付中『めつけじゅう』、上陸のうえそれぞれお宿割り

解説    「圭三郎」の「圭」は金へんですが、我がパソコンでは金扁の「圭」は出ませんので悪しからずご了解下さい。 「御徒目付」・・・目付の下の職位で、警護などの役をする役人。かちめつけ。つまり渡辺周次郎は御目付松平氏の指揮下に入ります。 「小人目付」・・・「こびとめつけ」。目付の指揮下に入り、探偵等の役割をした役人。この場合は目付出張時の随行役。 つまり殿様の上洛に際し、先行して宿割りなど庶務的な仕事をした役人が「目付」と言われる役職です。御目付松平圭三郎ー御徒目付渡辺周次郎ー御小人目付一同が先行して上陸宿割り等庶務的な仕事をした。