古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第九章 将軍家茂公の串本上陸・その三十四

2012年01月17日 16時26分20秒 | 古文書の初歩

 

 

今日は投稿がたいへん遅くなりました。 

家茂公第十二ページ『上の写真の九行目~最終行』

解読    弐拾九〆三百八拾弐匁七分四厘

      四拾壱石四斗一升弐合

      是者去亥年中右同断

読み方   二十九貫三百八十二匁七分四厘

      四十壱石四斗一升二合

      是は、去る亥年中『いどしじゅう』右同断『みぎどうだん』

解説   「八拾弐匁」・・・「匁」は読めません。次の「分」も「厘」も難しいですが、銀貨の重さの単位ですから、流れで読みます。 「四斗一升」・・・「一」は上が「壱」で下が「一」でちょっとおかしいですが、「二」でも「三」でもないし、矢張り「一」でしょう。 「斗」と「升」がよく似ています。お米の量ですから、上から読んでいけば問題ありませんが、単独で出てくると苦しみます。 最後の「右同断」は、「右に同じ」と言う意味です。「同断」の意味は、元もと「同じ理『ことわり』」だったのですが、「理『ことわり』」に「断『断る』」という字を当てて、これを音読みして「同断」『どうだん』と書くようになったものです。