古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第九章 将軍家茂公の串本上陸・その二十五

2012年01月08日 11時04分44秒 | 古文書の初歩

 

 

 

家茂公第九ページ(上の写真の五行目~六行目)

解読    前段御入用向被相尋候而者、何共答振り

      相難し申候間、右御堅察之上宜御取扱

読み方  前段ご入用向き、相尋ねられ候てはなんとも答えぶり

     相難し申し候あいだ、右御賢察の上宜しく御取り扱い

解説  「前段」・・・前に述べた、この直前に申し上げた。 「御入用向」・・・必要な金額。 「被相尋」・・・相尋ねられ。 「候而者」・・・そうろうては。難しいですが、形で覚えるしか有りません。 「何共」・・・なんとも。 「答振り」・・・答えぶり。「答」もこういう形です。 「相難し」・・・相難じ。相むつかし。 「申候間」・・・「間」はこのような形になります。 「御堅察」・・・「堅」は当て字で「御賢察」と同じです。