イザベラ・バードという人物をご存知でしょうか?
19世紀後半に活躍したイギリス人女性旅行家で紀行文も数多く残しています。
彼女は明治時代の日本を訪れ、その時の旅について「日本奥地紀行」という紀行文を刊行しています。
その紀行を題材にした漫画が先月発売されたので買って読みました。
その作品は「ふしぎの国のバード」と言います。
「ハルタ」に連載されており、著者の佐々大河先生はこれが初単行本になるとのこと。
読んでみたらなんとも面白いではありませんか!
話は1878年(明治11年)5月20日、バードが横浜に上陸するところから始まります。
余談ですが大久保利通が暗殺された6日後ですな。
バードは好奇心旺盛で見るものすべてが新鮮に映ります。
まずは日本を旅するにあたって通訳兼ガイドを探すためヘボン式ローマ字を生み出したジェームス・ヘボンを訪ねますがなかなか良い通訳は見つかりません。
困ったところに伊藤鶴吉という若者と出会います。
伊藤は素性は謎な部分が多いものの通訳としての能力は確かでバードは彼を雇うことに。
2人は6年前に開業したばかりの鉄道で江戸から呼び名が変わった東京へ向かいます。
英国公使館で旅行免状(パスポート)をもらおうとするのですがまだ開国して日の浅い日本は外国人が自由に旅行できる状況ではありません。
しかしバードはどこにも属していない旅行家ということで行路無制限・期間無期限の免状を手に入れます。
晴れてバードは伊藤とともに行李ひとつで東京を立ち蝦夷(今の北海道)を目指し旅立ちます。
しかし当時の日本は道も整備されておらず外国人が珍しいとあって行く先々でバードは好奇の目にさらされます。
私も小学生の頃はまだ珍しかったですけどねw
粕壁(今の春日部、クレヨンしんちゃんが住んでる町)では蚤の大群に襲われたり、日光では宿泊した民宿の娘の『髪上祝』(成人式)に立ち会ったりと異文化に触れ、西洋で知られていない日本を目の当たりにします。
これらの描写がまさに明治時代にタイムスリップしたかのような緻密さで描かれてとても楽しい。
文明開化が進む一方で江戸時代の名残りがある明治という時代の習俗や社会背景がわかるような気がします。
果たしてこの先どんな出来事が待ち受けているのか、無事蝦夷にたどり着きアイヌと対話できるのか?
”バードさん”と”イト”の珍道中に期待したいです。
ちなみに当時バード46歳、伊藤20歳と親子ほどの年の差があるんですよね。
今の私の年齢より上なんですけどバードさんかわいいよ(^o^)
なお「日本奥地紀行」はいくつか邦訳されて出版されてますが、平凡社東洋文庫から完訳版が出ております。
こちらを併せて読むとより楽しめると思います。
ホント勉強になるなあ。
19世紀後半に活躍したイギリス人女性旅行家で紀行文も数多く残しています。
彼女は明治時代の日本を訪れ、その時の旅について「日本奥地紀行」という紀行文を刊行しています。
その紀行を題材にした漫画が先月発売されたので買って読みました。
その作品は「ふしぎの国のバード」と言います。
「ハルタ」に連載されており、著者の佐々大河先生はこれが初単行本になるとのこと。
読んでみたらなんとも面白いではありませんか!
話は1878年(明治11年)5月20日、バードが横浜に上陸するところから始まります。
余談ですが大久保利通が暗殺された6日後ですな。
バードは好奇心旺盛で見るものすべてが新鮮に映ります。
まずは日本を旅するにあたって通訳兼ガイドを探すためヘボン式ローマ字を生み出したジェームス・ヘボンを訪ねますがなかなか良い通訳は見つかりません。
困ったところに伊藤鶴吉という若者と出会います。
伊藤は素性は謎な部分が多いものの通訳としての能力は確かでバードは彼を雇うことに。
2人は6年前に開業したばかりの鉄道で江戸から呼び名が変わった東京へ向かいます。
英国公使館で旅行免状(パスポート)をもらおうとするのですがまだ開国して日の浅い日本は外国人が自由に旅行できる状況ではありません。
しかしバードはどこにも属していない旅行家ということで行路無制限・期間無期限の免状を手に入れます。
晴れてバードは伊藤とともに行李ひとつで東京を立ち蝦夷(今の北海道)を目指し旅立ちます。
しかし当時の日本は道も整備されておらず外国人が珍しいとあって行く先々でバードは好奇の目にさらされます。
私も小学生の頃はまだ珍しかったですけどねw
粕壁(今の春日部、クレヨンしんちゃんが住んでる町)では蚤の大群に襲われたり、日光では宿泊した民宿の娘の『髪上祝』(成人式)に立ち会ったりと異文化に触れ、西洋で知られていない日本を目の当たりにします。
これらの描写がまさに明治時代にタイムスリップしたかのような緻密さで描かれてとても楽しい。
文明開化が進む一方で江戸時代の名残りがある明治という時代の習俗や社会背景がわかるような気がします。
果たしてこの先どんな出来事が待ち受けているのか、無事蝦夷にたどり着きアイヌと対話できるのか?
”バードさん”と”イト”の珍道中に期待したいです。
ちなみに当時バード46歳、伊藤20歳と親子ほどの年の差があるんですよね。
今の私の年齢より上なんですけどバードさんかわいいよ(^o^)
なお「日本奥地紀行」はいくつか邦訳されて出版されてますが、平凡社東洋文庫から完訳版が出ております。
こちらを併せて読むとより楽しめると思います。
ホント勉強になるなあ。