勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

性善説・性悪説

2011-10-22 20:55:06 | Weblog
 だいぶ前の話である。駅の階段近くで若い男性が探し物をしていた。コンタクトを落としたらしい。通りすがりの人が一緒に探し始めた。それを見た他の人たちも次々と辺りを探す。ただ黙々と。。。僕も参加したが、「あったぁ」という声に、皆ホッとした顔で、何事もなかったように三々五々散っていった。その後には一陣の爽やかな風が吹きぬけたようだった。

 「人間は善を行うべき道徳的本性を先天的に具有しており、 悪の行為はその本性を汚損・隠蔽することから起こる」孟子が唱える【性善説】である。一方、荀子「人間の本性を利己的欲望とみて、善の行為は後天的習得によってのみ可能とする」との【性悪説】を唱えた。二人は中国の儒学者である。どちらの説も、先天的であれ後天的であれ、人間というものは【善】の心を持っていると言っている。

 今日の新聞に載っていた気になる記事、数日前にもこの事故の記事は目にしたが、他国のこととサッと読み流していた。


 防犯カメラに映っていたその動画が、ネットで流れていることを今日知った。この国には道徳心というものは存在しないのか。

【衝撃映像】ひき逃げされた2歳児 通行人は無視

 最後にこの子を助け起こした女性は、売名行為だと非難されたという。目を覆いたくなるようなこの動画を見た後に吹いた風は、悪夢を運んできた。この光景を、孟子や荀子はどのように見るだろうか・・・???