河北新報 2021年01月28日
笹かまぼこ製造・販売の鐘崎(仙台市)は、仙台市青葉区の一番町店を31日で閉店する。
本社工場を併設する若林区の「笹かま館」に本店機能を移転するため。新型コロナウイルス禍による売り上げ減少や店舗の老朽化も一因となった。
同店は1978年開店。市中心部の商店街に立地し、本店機能を持つ旗艦店として40年以上、地元客や観光客、ビジネス客が多く利用したが、新型コロナの影響で売り上げは約5割に低迷したという。
担当者は「事業継続のため、賃料など固定費を圧縮して難局を乗り越えたい」と話す。
本郷陽子店長は「一等地にあり入社当時から憧れの店。お得意さまからは『寂しくなる』との声をもらうが、前を向きたい」と語る。
中心部では藤崎店、仙台三越店は引き続き営業する。
仙台七夕まつりでは、店舗前に掲げる竹飾りが飾り付け審査で入賞の常連だった。
本郷店長は「商店街の組合員でなくなるため掲出は難しいが、本社敷地内の七夕ミュージアムを中心に盛り上げたい」と話す。